カレン民族パーユアン村で体験学習を終えて

2015年01月05日  投稿者:IS3年 松葉愛

私は、「カレンの村の食生活を通して考えた人とのつながり」というテーマでカレン族が住んでいるパーユアン村で体験学習を約2ヶ月させていただきました。食を通した日々の生活の中での人とのつながりを料理、食事、食材採集、お茶を飲む、農作業の5つの視点から親子、家族、親戚、村外とのつながりと分け、村では人と人がどのような人間関係を構築し、生活しているのかについて考察しました。

村での日々の食生活は、老若男女関係なく、みんなで助け合いながら生活していることによって村内だけでなく、村を超えた人間関係が構築されていることが分かりました。また、農作業はみんなで楽しみながらやり、やるときはやり、休憩するときはしっかり休むという時間にとらわれない自由な生活スタイルがあることにより良好な人間関係が作られていると感じました。

村で生活していく中で、日本では食べることができない野ねずみやリス、モグラを食べました。初めて見た瞬間に「食べたらお腹を壊してしまう」という不安しかありませんでしたが、いざ食べてみると、とても美味しく、食卓に出たときは村人と同じくらい沢山食べていました。さらに、夕食後のお茶を飲む時間には、ほぼ毎日若者から年長者までの多くの人がお世話になった家に集まりみんなで他愛のない話をしていていました。その時間がとても温かく、とても忘れられない時間となりました。

長期FSに参加して、積極的に行動することの大切さを学びました。体験学習が始まる前は、みんなと一緒に行動することが多く、自分から行動することはありませんでした。しかし、体験学習では積極的に村人とコミュニケーションをとらなければならないため、伝わらないことを恐れずに多くの村人と自分から話しかけるように努力しました。自分の言いたいことがタイ語やパガニョー語で伝わったときは、とても嬉しかったです。

残り少ない大学生活ですが、長期FSで経験して得たことを日本でも生かし、日々成長し続けたいと思います。

農作業後の休憩

ある日の食事