体験学習「アカアマコーヒーを通した生産者と消費者の繋がり」

2012年12月10日  投稿者:岡田 実咲(国際社会学科4年)

私はアカアマコーヒーというチェンマイ市内にある小さなフェアトレードカフェで体験学習を行いました。 アカアマはタイの山地民族アカ族出身のオーナーLeeさんにより3年前に設立された、まだまだ歴史の 浅いカフェです。アカアマとはアカ語でアカのお母さんという意味を持っています。

今回の体験学習ではアカアマコーヒーを通した生産者と消費者の繋がりをテーマに掲げ、アカアマの設立 目的や生産者・消費者に対する働き、消費者の意識調査、また、アカアマコーヒーの生産地であるチェンライ県 メージャンタイ村へ行って生産者へのアンケートなどを行いました。

体験学習を通して自分のテーマについてしっかりと学ぶことができたのですが、テーマについて学んでいるうちに アカアマコーヒーの「愛」をとても感じました。それは、消費者がコーヒーを愛する気持ちだったり (Leeさんは消費者のことを『Coffee Lover』と呼んでいます)、Leeさんがアカアマコーヒーのモデルである 自分の母親を愛する気持ちだったり、Leeの母親が子どもたちを愛する気持ちだったり...フェアトレードとは 買い物でできる国際協力、自立支援などと言われています。しかしその本質は「愛」なのではないでしょうか。
生産者の「私が生産したものを手にしてくれる人のために」という気持ち、消費者の「誰かの持続可能な生活のために」 という気持ち。遠く離れた人を想う気持ちがフェアトレードには重要不可欠だと思います。
そしてアカアマのフェアトレードは様々な形の愛が混ざり合った、愛で繋がるフェアトレードでした。

アカアマコーヒーの体験学習を通してカフェでの接客やラテアートなど、日本ではできなかった色々な経験をすること ができました。「みさきは日本に帰らないよね?アカアマで働くんでしょ?就業ビザ作りに行かなきゃね!」スタッフたちは 冗談でもこのような事を言ってくれます。短い間でも彼らと共にメージャンタイ村の生産者と消費者を繋ぐフェアトレードに 関われたことを嬉しく思います。アカアマコーヒーでの経験は一生忘れません。
何年後、何十年後も「大学時代、タイのカフェで働いてたことがあるんだよ」なんて、私の思い出として語られることでしょう。

アカアマコーヒーのお母さんと一緒に