恵泉ディクショナリー

地球温暖化人間環境学科

[ちきゅうおんだんか]  global warming

地球温暖化とは

地球の表面は太陽のエネルギーを受けて熱を帯びる。一部は温室効果ガスが吸収して大気を暖め、一部は地球の外に放出される。大気が蓄える熱と放出される熱が均衡していれば気温は一定に保たれるが、大気中の温室効果ガスが増え
過ぎると地球全体が暖まる。

温室効果ガスにはメタン、フロン、亜酸化窒素などさまざまな種類があるが、近年、産業が活発になるにつれて二酸化炭素の増加が大きな問題になっている。

自動車はエンジンの中でガソリンや軽油を燃やして動いているし、火力発電所では重油や石炭を燃やして電気を作る。自動車に乗っても、家庭で電気を使っても二酸化炭素が増えるのである。日本の平均的な家庭では、毎年約5,000kg
の二酸化炭素を排出していると言われている。

地球が暖まると、干ばつや沙漠化、大雨や洪水、台風の大型化など自然災害が増え、海水が膨張して海水面が上昇するなどの影響が予測されている。病害虫が増加し、穀物生産量の減少も心配されている。

二酸化炭素排出量の削減は、電気やガソリンの使用量を減らすことが効果的だが、不便になる、と抵抗を感じる人も多い。恵泉女学園大学は太陽光発電施設を設置し、化石燃料に頼らない電力を作っている他、ガソリンや軽油に比べて二酸化炭素排出量の少ない圧縮天然ガスを燃料にしたスクールバスを日本で初めて導入した。また、緑に囲まれたキャンパスは天然の冷房装置の役割も果たしている。恵泉女学園大学では、生活の質を落とさずに地球温暖化を防止する知恵を学ぶことができる。

2010年01月06日 筆者: 川村研治  筆者プロフィール(教員紹介)

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