キッチンガーデン 社会園芸学科

2023年03月14日
 ゼミ/授業名:澤登ゼミ

園芸教育室から教育農場へ行く途中にある三角のスペースで、夏、草が生い茂っているところや、野菜が育っているのを見たことがありますか。気にして観察する人はあまりいないかもしれませんが、そこには、社会園芸学科の澤登ゼミの3年生が中心になって管理をしている「キッチンガーデン」があります。

よく見ると、冬のこの時期は、ダイコンやコカブ、ブロッコリーなどの野菜や、ローズマリーやイタリアンパセリなどのハーブ類、そのほかにも果樹や、花を楽しむことができる植物など、多種多様な植物がひっそりと息づいています。

ゼミの学びの一環として位置づけられていて、授業時間の中でも時々、草取りや収穫をしています。今年に入ってからは、1月11日に最初の収穫をしました。周りの草に守られ寒さをあまり受けていないおかげか、葉まできれいな状態のダイコンやコカブが予想以上にたくさん採れました。皆で分け、家に持って帰っておいしくいただきました。コロナ禍でなかなか実現するのは難しいのですが、採れたての野菜をその場で調理して皆で味わうのもいいなと、そんな日がくることを願望しています。

農場とも、花壇とも違う「キッチンガーデン」。私はいつもなんだか特別な空間であると感じています。通りかかった際は、皆さんも、ぜひ少し立ち止まって眺めてみてください。

(SO 3年生)

10月6日。手前からサトイモ、ミニトマト、ナス、ローズマリーなど。ラディッシュやコカブの芽が出てきた。土は黒っぽく、肥えている。
1月11日。キッチンガーデンの一角に根付き、だんだんと増えているイタリアンパセリ。

担当教員:澤登 早苗

有機農業学やアグロエコロジーは、従来の農学が目指してきた生産効率性第一主義の農業生産ではなく、地球温暖化による気候変動や生物多様性の減少などの環境問題や都市化の進行に伴う貧困問題などの社会問題など、新しい課題にも、柔軟に対応可能で、かつ人々の暮らしに潤いを与えることができる、多面的な機能を持ち備えた持続可能な農業のあり方を模索するために、細分化された分野をもう一度組み合わせて横断的に、総合的に考える科学です。

澤登 早苗