磯沼ミルクファームを訪問しました~3、4年生合同ゼミ学外授業レポート~ 社会園芸学科

2023年01月20日
 投稿者:3年ゼミ生A S, F C

2022年10月28日、八王子にある「磯沼ミルクファーム」に行ってきました。代表の磯沼正徳さんから直接お話を伺い、本学の農場で使用している牛糞堆肥がどのように作られているのか、どのようにして牛が飼われているのか等々、学ぶことができました。

牧場、牛糞というと臭いイメージがありますが、ここでは、ほとんど匂いはしませんでした。その理由は、牛糞にカカオの殻やコーヒーの皮などが約30%以上含まれているためだそうです。牛舎の床にカカオの殻やコーヒーの皮・豆を敷くことで、床がいつも乾いた状態に保たれ、牛は快適に過ごすことができるそうです。また、食品工場から出た、野菜や果物の生ごみを飼料として使っていました。これらは、牛たちの自然のビタミンやミネラル豊富な飼料になるとともに、食品ロス対策にもなっているそうです。

これ以外にも、できる限り牛にストレスを与えないように、牛たちが、自由に移動し、エサを食べ、水を飲むことが出来るような飼養方法をとっていました。ここでは、家畜福祉、アニマルウェルフェアの考え方が取り入れられていて、牛たちが、生まれてから死を迎えるまで、健康で幸せな生活を送れるように、様々な取り組みがされていました。

牧場内で販売している飲むヨーグルトは、厳選されたジャージー種の牛乳が使用されていて、濃厚でありながらも後味さっぱりでとても美味しかったです。見学後は、先月、牧場内にオープンしたばかりの話題の磯沼ミルクファームオープンカフェ「Tokyo Farm Villege」で買い物や食事を楽しみました。

ジャージー種、ブラウンスミス種など
珍しい種類の牛が飼われていました。
食品工場から出た果物の皮なども飼料に
代表の磯沼正徳さんからお話を伺いました。

磯沼ミルクファームの牛糞堆肥が使用されている本学の教育農場についてはこちらです。
社会園芸学科についてはこちらです。

担当教員:澤登 早苗

有機農業学やアグロエコロジーは、従来の農学が目指してきた生産効率性第一主義の農業生産ではなく、地球温暖化による気候変動や生物多様性の減少などの環境問題や都市化の進行に伴う貧困問題などの社会問題など、新しい課題にも、柔軟に対応可能で、かつ人々の暮らしに潤いを与えることができる、多面的な機能を持ち備えた持続可能な農業のあり方を模索するために、細分化された分野をもう一度組み合わせて横断的に、総合的に考える科学です。

澤登 早苗