『第31回 多摩市・平和展』で「食から考える平和」ワークショップ 国際社会学科

2022年08月08日
 投稿者:国際社会学科3年 林 乙吹
 ゼミ/授業名:斉藤小百合ゼミ

3年の斉藤ゼミでは、多摩市の生活者の会の皆さんと一緒に、『第31回 多摩市・平和展』で、「食から考える平和」と題したワークショップを担当しました。

4月から準備を進め、①現在起こっている世界情勢について一人一人が考えていくために、ウクライナとロシアが戦争状態にあること
② ウクライナもそうですが、戦争が起きると、平時な暮らしとは違い、みんながお腹いっぱいご飯を食べることができなくなってしまいます。戦時中の日本もそうだったため、そんな時代を生き抜いてきた人々はどのように工夫して食と関わっていたのかについて
③ロシアのウクライナ侵攻によって、小麦粉の流通が滞っていますが、食料は紛争の原因にもなるし、今後、本格的に食料不足になることを踏まえて「昆虫食」について考えてみようということになりました。

そこで、ロシアとウクライナの共通料理である「ボルシチ」と、日本の戦時下によく食べられていた「すいとん」を作る企画にしました。「昆虫食」については、コオロギを粉末にしたものが製品に入っているチョコレートバーを斉藤先生が見つけて来てくれました!
当日は、生活者の会の皆さんにもたくさんお手伝いいただき、新しく改装されたパルテノン多摩のキッチンラボで、人数制限をしながら参加者の皆さんと調理をしました。私たちの身近にある「食」という文化を通して「平和」についての意見を交わしたことで、色々な発見があり、学びをより深めることができたと思います。
ゼミでは、今学期、『憎しみ抗って』という本を読み進めたのですが、この本で指摘されていることとも今回のテーマはつながっていたので、教室だけでは体験できない学びを吸収することができて、とても良い経験になりました!

担当教員:齊藤 小百合

憲法とは、いろいろな考えを持っていて、大事なことも多様な人たちが暮らしている社会において、考え方や価値観の違いがあっても、みんながそれぞれに自分らしく、自由に生きていくために、人類が長い年月をかけて編み出した、社会の基盤を作る骨組みです。根本的な考え方や価値観が違っていても、それぞれの人が、平等に自分の尊厳を尊重される、そういう社会であるためにはどんなこと大切なのかな、といったことを考える学問の分野です。

齊藤 小百合