五月晴れ、古民家、アイスでドーナツ経済 国際社会学科

2022年07月05日
 投稿者:国際社会学科3年 三浦萌
 ゼミ/授業名:高橋清貴ゼミ

高橋ゼミ(3年生)では今、「ドーナツ経済学が世界を救う」という本を使って、現代の経済システムの問題を根本から見直し、持続可能な開発目標(SDGs)に向けて、私たちに何ができるかを学んでいます。人間のとらえ方を見直し(合理的経済人から社会的適応人)、システム思考から再分配の政策設計、脱成長理論までいろいろなことを議論するので、ついていくのが大変だけど毎回新たな刺激を受けています。5月中旬、久しぶりの晴天に誘われて、皆で一本杉公園まで足を伸ばし、そこの古民家でゼミをすることにしました。カモが泳ぐ池を横目に古民家に着くと、庭でチャボが放し飼いになっていました。生き物優先。まずは縁側で先生に奢ってもらったアイスをほおばりながら、チャボがケージに入るのを待つことにしました。座敷で車座になって勉強を始めると、今度は吹き抜ける風と時々聞こえるチャボの鳴き声にゼミ生の語り合う声が重なってとても心地好い時間が現れてきました。人間と環境のための経済という考え方が、自然と身体の中に染み込んでくるようで、ずっとその空間に居続けたいと感じてしまいました。古民家はSDGsについて考えるにはうってつけ。晴れの日があったら、また、アイスを買って、古民家で勉強したいな。先生、よろしくお願いします!

担当教員:高橋 清貴

難民や移民、格差や貧困、差別やテロ、温暖化など地球規模の課題が深刻化しています。根本には経済成長を信奉する私たちの考え方にあります。企業や政治家も今の経済と社会のあり方を維持すれども、根本から見直そうとはしません。一方、草の根では、来たるべき未来社会に向けて人々が知恵を出し、協力し合う動きが活発になっています。そうした市民の創造力と活動から、「国際協力」や「平和構築」の新しい意味とアプローチを研究しています。

高橋 清貴