選挙について〜清き1票とは〜 国際社会学科

2021年11月01日
 投稿者:国際社会学科4年 琉球の蛇
 ゼミ/授業名:楊ゼミ

2021年10月31日(日)に第49回衆議院議員総選挙の投票・開票が行われる。私は、当日投票に行けないため、期日前投票にいった。

私は、普段の生活で目にしていた選挙区の代表の挨拶や友人のSNSでの投稿により、少し情報を持っていたが、それは持っていたつもりだけであることを投票会場に行って気づいた。選挙区の代表はなんとなく知っているが実際の公約をよく知らない。また、比例代表に関しては政党の名前を知っている程度の政党が多いが、どの政党がどんなことをしているのかよく知らない状態だった。その結果、有権者の私の持っている1票は日本社会を良くする神聖なる1票ではなく、ただ知っている人への人気投票になってしまった。

投票に行こうという動画を良く見かける。その動画には橋本環奈さんや菅田将暉さんなどたくさんの有名人が登場している。動画自体は衆議院選挙への投票を呼びかけるものであり、有志で作成したものとされている。その動画を見て、投票に行くこと、投票することが良いことと思い込んでいた。それは、献血しに行くのと同じように誰かのためにすることだと考える自分がいた。

しかし、よく考えてみると、実際はただ良いことをするためのものではないことに気づく。学校の授業で習った、主権者の自分の(国民)の意見を伝える重要な場である。投票に行く前に、政党や候補者の情報をよく知った上で投票することで初めて意味のある投票をしたことになるのだと思う。

また、今回の経験を通して、普段テレビや新聞などをあまり見ない人々に対して、ただ投票に行こうという呼びかけに止まらず、いろいろな候補者や各政党の主張をLINE newsなどで可視化することができると、スマホやLINEなどが生活の必需品になっている多くの日本の若者にとって、各政党や候補者の主張を知らずして知れる機会が増えるだろう。

担当教員:楊 志輝

グローバル化が進んでいる現在、国境を越えてヒト・モノ・カネ・情報などの移動が活発に行われ、世界の国々が相互に依存し、政治といえども国と国との関係は、私たち一人ひとりと無関係ではありません。領土・領海をめぐる対立、安全保障関連法の制定はまさにその良い例でしょう。貿易や人的交流で密接に関わりあっているのに、政治的・感情的にいがみ合ういまの日中関係のあり方を歴史的に紐解きます。

楊 志輝