『ぷえるとりこ日記』[有吉佐和子、1964年]を読む。 歴史文化学科

2013年08月09日
 投稿者:杉山 恵子
 ゼミ/授業名:教養基礎演習 春学期

この春、12人で始まった教養基礎演習は、富岡製糸場と絹産業遺産群の見学や図書館の利用指導などの合同授業、テキスト講読による意見交換、映像鑑賞、一人ひとりが選んだテーマによるプレゼンで終わりました。以下は授業の感想です。後期の授業に向けての心構えを確認する結果になりました。一部を簡単にしてご紹介しましょう。

M.S.さん 「どのテーマも選んだ人の個性が表れていて興味を持ちました。円卓で論議し、意見交換ができたのは楽しかった。しかし人によって感心を持てないテーマもあったのか、感想や意見が出なかったことが残念でした。」

K.S.さん 「戦争で第三者が被る被害ははかりしれないとおもった。」「米西戦争の名のもとに、翻弄された地域は名前さえその戦争の名に残っていないことを学んだ。」

M.M.さん  「人種の問題を調べるのは暗い内容も多く、それぞれの一方的な見方に考え方を植えつけられる恐ろしさをおもった。」

Y.T.さん 「日本とプエルト・リコの比較のテーマの発表が印象にのこっています。民謡の類似点、相違点など実際の音楽を用意してのプレゼンは工夫がされていたとおもいます。」「発表者への質問も内容に関してのみならず、学習方法を教えあって共有しあった点が、ゼミのチームワークを感じました。」

M.A.さん 「人の発表を聞く時は下を見ず、発表者をしっかり見てほしいと思いました。」

K.H.さん 「テーマを狭くしぼったため、資料探しをするにあたって、あらゆる視点からの可能性、歴史を交えて考えることが大切と感じました。」

プエルト・リコを巡る歴史から、アメリカの大学生活、女性像、食文化、音楽、絵画、映像などいろいろな切り口でプレゼンがなされました。レジュメの作り方やどのような資料が分かりやすいプレゼンにつながるか、友人たちの発表から多くを学びました。後期の演習が楽しみですね。
グッド・ラック!!

歴史文化学科 アメリカ史担当 杉山恵子

担当教員:杉山 恵子

9.11のWTC(ワールド・トレード・センター)の崩壊直後、スーパーマンと子供たちが積み木で遊ぶコミックが登場しました。積み木の形はまさに二つの WTC。まるで、「また立ち上げよう」とでも言うように。そんなコミックの意味や意図を考えるのもアメリカ研究の入口です。いろいろな角度から、アメリカの歴史を読み解いていきましょう。

杉山 恵子