仙台白百合学園高等学校に出前講座に行ってきました 歴史文化学科

2012年12月07日
 投稿者:伊藤 拓真

地域や高校との連携を促進し、高校生の自己発見及び将来の職業選択支援に貢献するために、恵泉では専任教員が高校等に出向いて、トピックについて講義を行う出前講座を行っています。今回、出前講座に伺った仙台白百合学園高等学校さんでは、総合学習の一環として、高校一年生を対象に大学の授業を体験的に受講する試みをされているということです。今回は、「キリスト教と美術」という内容で、大学で学ぶ勉強を一足先どりした、出前講座を行ってきました。

講座では、大学で学ぶ「人文学」や「美術史」について、いったいどのような学問なのかを解説したあと、カトリックやプロテスタントにおける宗教美術の使用の違いを紹介しました。後半では、プロジェクターを使って美術作品の図版を見ながら、絵画に描かれたさまざまな聖人の見分け方や、「守護聖人」の考え方などを勉強しました。授業後、学生の皆さんに書いていただいた感想の一部をご紹介します。

●普段の授業で習っていたことでも、美術と共に学ぶと新しい発見もあって理解が深まりました。私は聖人についてくわしく知りませんでしたが、今回何人かの聖人について学ぶことができ、さらに聖人のアトリビュートも覚えられました。今回のような授業は初めてで、新鮮だったので楽しかったです。

●以前から興味のあった宗教的な美術に関するお話をうかがうことができました。プロテスタントはイメージの使用に厳しく、教会の装飾も模様が多いということについて、ふだん私の見ている教会よりもものさびしい感じを受け、また幾何学的な模様という点でイスラム今日のアラベスクに似ているなとも感じました。そして「アトリビュート」という言葉と意味を初めてお聞きしました。

●今回キリスト教と美術というテーマの授業をうけて、今まで宗教の授業で習ったことに付け加えて、知らないところもたくさんあって良い勉強になりました。美術史とは歴史・文化・社会などが関係してくるのでとても大切なことだと思いました。一番印象に残っているのが守護聖人が必ずいるという事でした。今日は美術と歴史について知ることができて良かったです。

仙台白百合学園高等学校さんではキリスト教の精神に基づいた教育が行われているということで、学生の皆さんのキリスト教に対する理解も深く、そこに「美術」という新しい観点からの見方をお伝えできたと思います。

伊藤拓真(西洋美術史、イタリア・ルネサンス美術)

今回の出前講座で使用した資料をご覧いただけます。

出前講義「キリスト教と美術」 (仙台白百合学園高等学校)の資料を掲載します

出前講座についての詳しい説明は、以下をご覧ください。

出前講座

出前講座の様子

担当教員:伊藤 拓真

イタリア文化、特にルネサンス美術を専門に研究しています。  テレビ、ポスター、雑誌など、現在の社会で私たちは大量の視覚イメージに取り囲まれています。美術の歴史を学ぶことを通じて、身の回りにある様々な視覚イメージをもう一度新鮮な気持ちで見つめ直してみませんか。

伊藤 拓真