実験を通じて心理学を学ぶ 人間環境学科

2011年09月20日
 投稿者:喜田安哲
 ゼミ/授業名:喜田ゼミ

3年生にもなると、さらに専門的な学びへと展開していきます。そして、講義で聞いて学ぶ段階から、自分たちで考えて試みる段階へと移ります。
心理学で扱われるさまざまな心理現象のうち、知覚や認知にかかわる問題について自分たちで実験を試みながら考えていきます。例えば、物理的な長さは変らないのに、ある条件を加えるだけでより長く見えたり、短く見えたりします。見え方が変れば、当然振る舞い方も変ってきます。では、そのある条件がなぜ見え方を変えるのか、理由を考えながら、さらに実験を計画していきます。

心は変りやすいですから、実験道具はきちんと作らなければなりません。実験の手順も整えなければなりません。慣れない作業なので学生さんたちも時にイライラしつつ、地道にじっくり作業を続けていきます。
データが集まれば分析です。統計的な手法を使って解析していきます。自分たちが考えた実験の仮説が妥当だったかどうか分かるときです。結果に一喜一憂しては、その理由をまた考えるのです。そして、仮説立てから始まる一連の実験、結果をまとめて発表します。ここでもまた議論です。このような心理学の研究を実際に試みながら、人を理解していきます。

実験道具を作っています。

グループごとに発表して議論です。