土・水・植物を通して私たちの環境を考えてみよう 人間環境学科

2010年05月28日
 投稿者:片倉芳雄
 ゼミ/授業名:片倉ゼミ(環境論実践演習I・II)

私のゼミでは、主として土・水・植物を通して私たちの環境について考えていこうとしています。3年生は、近隣の里山・公園、大学農場などの見学、簡単な土壌分析・水質分析などから、興味ある課題を見つけ出し、卒論の研究テーマに結びつけられるようにしています。3年の後期には卒論のテーマをほぼ決定し、4年では卒論に集中できるように考えています。

◎ 土・水・植物
皆さん、土(土壌)の横顔(断面)soil profileを眺めたことありますか。山道などで山が削られたところを見ると、地表面から下層にかけて土の色、粒子の大きさなどの性質が違っていることが分かるでしょう。この土の横顔を調べることによって、土がどのような環境下でできてきたのかが分かるのです。もちろん、化学的な成分は分析が必要ですが。日本だけでなく世界の各地には色や組成など性質の異なった様々な土が分布しています。河川や湖の水・地下水もまた成分や性質が地域によって異なっています。土や水は植物の生育を支えるとともに、私たちの生命をも直接あるいは間接的に支える重要な働きをしています。ところが、私たちの生活や様々な活動は、土や水の汚染を引き起こしてしまう危険性をもっています。このゼミでは、主に土・水・植物を対象に、その性質や働き、相互の関係について考えていきたいと思います。
4年生の卒論テーマとしては、下記のようなものがあります。

◎ 主な研究テーマ
1.上水道、下水道の仕組みと問題点
 上水道における原水(井戸水・河川・湖沼)の水質と浄化法
 廃水の水質と廃水処理
2.土壌汚染・水質汚濁の原因と対策
3.恵泉女学園大学教育農場の土壌調査(養分分析)
 本学農場では有機栽培が行われています。有機栽培の継続により土壌の物理性(透水性、保水性、硬さなど)や化学性(酸性の強さ、養分量、保肥力など)がどのように変化するかを調べます。
4.有機性廃棄物の有効利用と物質循環
 植物残渣、生ゴミ、剪定枝など、放置あるいは捨てられているものを堆肥化して有効活用して自然な物質循環が行われるようにします。
5.土壌・水質の簡易分析法の検討
 土壌の性質や水質を評価するための簡易で有用な分析法を検討していきます。

花の前で

研究室内で

担当教員:片倉芳雄

土は、その地方に特有の色をもち、性質もまた異なっています。土と水は植物の生育を支え、私たちの生命をも直接的あるいは間接的に支えています。土・水・人間は相互に影響を及ぼし合う関係にあり、これら個々の性質や働きが地球環境にどう関わっているかを考えてみたいと思います。

片倉芳雄