ヨーロッパ

パリ、セーヌ川の両岸(フランス)

2012年07月30日

パリは、観光客の数が年間2800万人にもなる世界的な観光都市である。そのような都市が世界遺産であるといわれても、まあそうだろうという程度の感想しか抱かないのではないだろうか。しかし、その登録内容を見ると、パリの世界遺産登録までの道のりは、それほど平坦ではなかったことが推測できる。実際のところ、フランスにおける37箇所(2012年5月現在)の世界遺産のうち、パリの登録は17番目と中間くらいで、知名度がそれほど高くないものの方が先に登録されている。

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セーヌ川から左岸を望む

「威容」とはこのこと ―塔の上に塔(ケルン大聖堂)―(ドイツ)

2012年06月25日

東の方から鉄道を利用してケルンに向うと、ケルン中央駅に到着する直前、車窓いっぱいに圧倒的な迫力をもつ建築物が現れる。もしヨーロッパの大聖堂を初めて見る人なら、これは一体何か、と思うに違いない。
美しいというのとは違う。巨大である。塔は高く、ゴジラの背中のようにギザギザ、トゲトゲしている。「威容」という言葉が最も相応しいのではあるまいか。これがケルン大聖堂である。

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ケルン大聖堂尖塔群

バース市街(イギリス)

2012年06月11日

阿部寛主演で映画化されて、漫画『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)はますます人気である。主人公は浴場を専門とする技師ルシウスである。舞台はハドリアヌス帝時代(117~138)、ローマ市内だけで公設の大浴場が11、私設の小浴場が1000ほどあったというから、ルシウスはさぞかし忙しかったことであろう。ところが不思議なことに、ルシウスはしばしば2千年の時間を越えて現代にタイムスリップしてしまう。しかもなぜか場所は日本のさまざまな入浴施設と決まっている。日本もまた入浴文化が栄え、とりわけ温泉資源を活用している国である。ルシウスはここで実にさまざまなことを「発見」して、これをローマ帝国に戻って、ひとびとに伝える。物語の基本パターンは単純だが、二つの異なる時代と国を比較できるところが面白い。

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ローマン・バス

中世を生きる町 ― アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群(イタリア)

2012年06月04日

中世も終盤に差し掛かった13世紀以降のヨーロッパでは、托鉢修道会と呼ばれる共同体が発展する。キリスト教精神に則って集団生活を営む修道会は古くから存在したが、13世紀に相次いで設立されたフランチェスコ会やドメニコ会などの托鉢修道会は、私有財産を所有せず、修道士たちは托鉢によって得た施しによって生活を営んだ。

イタリアにおける托鉢修道会の創出に多大な貢献をしたのがアッシジのフランチェスコ(1182-1226)である。アッシジの富裕な商人の息子として生まれたフランチェスコは、町の郊外のサン・ダミアーノ聖堂で神の声を聞き宗教生活に身を投じたという。フランチェスコは現世的な富を放棄し、仲間とともに粗末な衣服を腰で荒縄で留めただけの姿で布教活動を行った。彼らの活動は教皇インノケンティウス3世にも受け入れられ、「小さき兄弟会」、通称フランチェスコ会が設立される。

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サン・フランチェスコ聖堂正面

ウェストミンスター宮殿(イギリス)

2012年01月23日

現在ウェストミンスターは特別区としてロンドンの一部となっているが、元来は異なる都市であった。「シティ」と呼ばれて金融街の代名詞のように用いられている旧市街のロンドン市(the City of London)とは別に、テムズ川を少し遡ったところにウェストミンスター市(the City of Westminster)はあった。「ウェストミンスター」という地名は「西方の修道院」 (West Monastery) の省略形であるとも言われる。ロンドン市にセント・ポール寺院があるように、ここにはウェストミンスター寺院が聳える。

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