2月6日「カンボジアの歴史を学ぶ」

2023年02月18日 

カンボジア・タイ短期FSの初日はカンボジアの歴史教育を行う団体Documentation Center of Cambodia (DC-CAM)、現在は博物館となっているポルポト政権時代の収容所トゥールスレン、実際に大量虐殺が行われた刑場跡キリングフィールドに行きました。

DC-CAMは資料の収集や保存、歴史教育を行っているNGOで1995年に設立されました。資料の収集や保存をするだけでなく、集めた情報を教育に活用したり、公開することで現在から未来に歴史を発信したりしています。ここでは、資料を残して若い世代にも歴史を伝えていくことの大切さを学びました。その際にただ事実を学ぶだけではなく、何かに興味を持ち、歴史から何を学べるのかを考えることが必要なのだと感じました。

トゥールスレンはポルポト政権時代に拷問や尋問を行っていた収容所です。現在は博物館として開かれています。この収容所は元々高校で、教室だった場所は独房や尋問室に改造されていました。一部の部屋は当時のままに保存されています。実際に使われていた独房の中に入り、蒸し暑さや暗さ、狭さなどを感じ、入っていた人がどんな状況下でどんなことを思っていたのか少しだけ想像することができました。

キリングフィールドはポルポト政権時代に処刑場、埋葬場所として使われていた場所です。
中に入ってすぐに見える慰霊塔には多くの遺骨があり、遺骨の年齢やどんな方法で殺害されたのかを分類して安置されていました。遺骨や洋服が土の中に埋まっていたり、木の上の方に殺害する時につけられた傷跡が残っていたりと、30年たった今でも当時の爪痕が残され、本当に起きたことなのだとより実感することができました。

全体を通してハードスケジュールではありましたが、当時の状況や街の様子を知ることができ、活動初日からとても有意義な時間を過ごすことができました。

(国際社会学科4年 萩原実澪、国際社会学科3年 堀井沙蘭)