タイ/福島FS⑤(最終日)

2022年12月25日 

5月5日(木)晴れ。福島FS五日目、ついに最終日です。午前中は、喜多方市内を歩いて散策しました。そのあと電車で福島県の南端、下郷町へ移動しました。

「会津ジイゴ坂学舎」で、映画監督とプロデューサーのお話を伺いました。ここは、かつての小学校の分校だった建物をリノベーションし、上映会の場、カフェやショップなどとして再利用しています。校庭だった場所には、木や花が植えられ、畑もありました。
お話をお聴きした安孫子監督とプロデューサーのナオミさんは、只見線復旧について描かれた映画「霧幻鉄道」を製作されました。福島県の会津と新潟を結ぶ、地域にとって大切にされてきた只見線でしたが、2011年の大災害や豪雨により、甚大な被害を受けたのでした。
安孫子監督は、「こんなに美しい福島を映そう、残そう」という想いから、3.11の震災以降に福島へ拠点を移したそうです。「これから地球がどうなっていくんだ」という危機感を持ちながら、"環境"をベースに、真実を伝える映画を制作しています。災害の影にある美しさに目を向け、「福島だからこそ発信できることがある」とおっしゃっていたのが印象的でした。

五日間同行くださった有山さんと小さな駅でお別れし、私たちは電車に乗り帰路につきました。会津鉄道の電車の車窓からは、福島の美しい自然の風景が望めました。

この福島FSを振り返ると、学びや体験の機会に恵まれ、とても充実した五日間だったと感じます。福島で暖かく迎えてくださった皆さん、運転手さん、ありがとうございました。これからも福島と恵泉のつながりが続いていくことを願っています。