KPKA&KEES 7月後半の活動

2023年08月16日

<7月15日(土)多摩市立中央図書館 サタデーくつろぎタイム②>

2回目となったサタデーくつろぎタイム。今回は紙芝居専用テーブルを使って、立って実演します。KPKAが9:30分の開館と同時にサテライトカウンター前でセッティングに取り掛かると、次々と8月5日出演メンバーが集まりました。保護者の方も同伴で来てくださり、観客席は満席です。にぎわっている雰囲気からか、立ち止まったり、座ったりして開演を待つお客様も増えてきています。
小さい子たちも最前列に座って、初めから終わりまで集中して楽しめたようです。
くつろぎタイムが終わった10:30からは同じ場所で紙芝居の練習です。練習とはいっても実際に読むので、引き続きステージが続いているようなもので、お客様も集まります。
11:15からは丸く椅子をならべて皆で振り返りの時を持ちます。それぞれの想いを分かち合って次への意欲につなげる時間も大切な練習の一部として定着しました。
参加した児童生徒の皆さんの伝える力は、目に見えて伸びています。本番がとても楽しみです。

<7月16日(日)多摩市関戸公民館 多摩市子ども被爆地派遣事前学習会>

昨年の夏、KPKAは多摩市の子ども被爆地派遣に同行させていただき広島に行ってきました。成果報告会にも参加した経緯から、今回も事前の学習会に招かれ、『二度と』の実演とKPKAの活動紹介の時間をいただきました。4年生のMさん、3年生のYさん、2年生のKさんの3名は、今年多摩市の子どもたちと同じ日程で長崎に研修に行くことになっています。現地で3日目に合流できるかもしれないということで、顔合わせも兼ねて事前学習会に3人そろって出席しました。
スライドでの活動報告を分担し、代表のYさんが『二度と』の実演を披露しました。今年の被爆地派遣の子どもたちに「平和の語り部になりませんか?」と呼びかける機会を得られたことは、KPKA自身の意識を高める上でも意義深い体験となりました。長崎出発前にこのような学習会に招いてくださった多摩市平和人権課の課長様はじめ職員の皆様に感謝申し上げます。

<7月22日(土)多摩市立中央図書館 サタデーくつろぎタイム③>

いよいよ3回目となったサタデーくつろぎタイムも、すっかり定着した感があります。始まる前から子どもたちが集まり、家族連れの方も席について開演を待っています。おなじみの『みんなでぽん!』から始まるサタデーくつろぎタイムには、就学前のお子さんも元気に参加してくれるようになりました。今回は『二度と』に加えて沖縄戦の紙芝居『白旗を掲げて』も実演しました。じっと耳を澄まして画面をみつめる人々の表情から、紙芝居が伝えるメッセージは大人も子どもも関係なく皆に等しく届くことが分かります。自由に語り、表現できる社会の中で生きている今に感謝せずにはいられません
さて、今回はスペシャルゲストが駆けつけてくださいました。紙芝居文化の会「平和部会」のMさんです。日曜日に紙芝居講座のお仕事が都心であるとのこと。Mさんはスケジュールを一日早めて、愛知のご自宅から高速でKPKAに会いに来てくださいました。
8月5日に発表する児童生徒の皆さんとも交流に加えて、『みんなでぽん!』の実演をリクエストしたところ、快く応じてくださいました。Mさんの呼びかけにお客様が大勢あつまり、サタデーくつろぎタイム第二部も大盛況、児童生徒の皆さんも名人の実演に圧倒されていました。
紙芝居を練習している私たちはともすると「上手に演じたい」「人に感動してもらいたい」と先を急ぎがちですが、Mさんはこうおっしゃいました。
「作品の力を信じていれば大丈夫。作品自体が力をもっているから、作品を信じて自分を信じて素直に演じてくださいね。」
練習に集まった児童生徒の皆さんも、Mさんのアドバイスが心に届いたようです。「自分が、自分が、」という気持ちを抑えて、心を素直に開いて、言葉一つ一つを聞いている人に手渡す気持ち、これが原点だということに改めて気づかされたMさんの一言でした。Mさん、遠路駆けつけてくださり、すばらしいお土産をありがとうございました。

<7月29日(土)多摩市立中央図書館 サタデーくつろぎタイム④>

8月5日の本番を一週間後に控えた今回のサタデーくつろぎタイムは、児童生徒の皆さんにとって最後の練習日。そこで、KPKAメンバーの一員として、10時からのステージに正式に出演してもらいました。前回練習したお辞儀や退場のしかたなどを活かして、自分の担当でない箇所も読むなど、臨機応変な対応力を磨く機会ともなりました。お客様も保護者の方々もあたたかいエールを贈ってくださっています。
さあ、そろそろサークルを作って振り返りの時間に入りましょう、という頃に、新たなサプライズが!阿部市長さんが偶然立ち寄ってくださったのです。児童生徒の皆さんに声をかけてくださり、一緒に写真にも入ってくださいました。来週がさらに待ち遠しくなります。
ラストスパートをかけているこの時期は、皆さんの上達にも目を見張るものがありました。学校でのグループ練習、自宅での自主練、恵泉キャンパスでの個別指導、サテライトカウンター前でのリハーサルなど、それぞれが精いっぱい真剣に練習を重ねてきました。平和への願いを真剣に心に抱いている証です。
平和の語り部としての準備は万端です!8月5日を楽しみに迎えましょう!