アジア

最南の「紫禁城」-フエの宮殿-(ベトナム)

2013年06月03日

1945年3月9日夜半のこと、「突如、銃声が天に轟」くのを聞いた宮中官房長官ファム・カク・ホエは、革命の勃発かと驚き、銃声の静まるのを朝まで待った。紫禁城に出かけてみると、門は閉ざされていて、独立を告げる布告が城門や城壁に貼られていた。ベトナム中部の都市フエでの出来事である。「独立」の現実は、第13代バオダイ帝を操る勢力がフランスから日本へと替わるに過ぎなかった。半年も経たずに日本軍が撤退すると、バオダイ帝は退位し、9月2日にはホーチミンが再び独立宣言をした。その後、事態は急変し、フランスの軍事介入があって、3ヶ月後にはインドシナ戦争が始まる。王宮の破壊も始まる。

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フエの王宮の午門(中央の門から太和殿が見える)

ソロ川上流域のジャワ原人発掘の地(サンギラン初期人類遺跡)

2013年01月25日

サンギラン初期人類遺跡は、ジャワを流れる大河ソロ川の上流域、中部ジャワ州のサンギラン地区にある。この地区一帯は、古代には海で、20万年前に土地の隆起が起こり、50万年~80万年前の堆積層が現れている。この堆積層の崩壊にともなって、ジャワ原人の化石とともにマンモスの牙や下顎、水牛や鹿の角などの動物化石、貝塚などの遺跡が出土している。

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サンギラン博物館内の出土原始・古代人の頭蓋骨

バリ・ヒンドゥー教に根ざす独特の水利システム(バリ州の文化的景観:トリヒタカラナの精神を象徴するスバックの水利システム)

2013年01月15日

神々の島と呼ばれるインドネシアのバリ島では、9世紀から1000年以上の伝統があるスバックと呼ばれる独特な水利システムがある。スバックは、バリ・ヒンドゥー教の哲学で、神、自然、人間の密接なつながりを説くトリヒタカラナを体現したものといわれている。

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ジャティルウィ地区の棚田

エルサレムの旧市街とその城壁群

2012年12月20日

この地は長らく続く民族紛争によりどこよりも早く保護が必要であり、1981年に世界遺産に登録され翌年に危機遺産リストに加えられており、最も長く危機遺産に登録されている。エルサレムの帰属問題は現在のみならず、遥か昔の旧約聖書の時代にまでさかのぼらなければならない。

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日本の外貨獲得に貢献した富岡製糸場(認可申請中)

2012年10月22日

筆者は小学生のころ社会の授業で何度となく「北九州市の八幡製鉄所と冨岡の製糸場、この二つの工場が明治時代の日本を支えた殖産興業である」と先生から教えられました。子供なりの理解では、江戸時代を脱し近代明治政府の国策として、要するにヨーロッパ列強国と肩を並べるために、政府は国を挙げて近代産業に力を入れ製品を輸出して外貨獲得に必死になった、ということでしょう。力を入れていた輸出品は、日本茶と絹の生糸だったのです。やがて当時の今から考えれば劣悪な労働環境、いわゆる女工さんの出現と活躍、労働争議の勃発などの社会問題にも筆者は目が開かされてきました。富岡製糸場は厳密にはこの「世界遺産」のブログに載せるには、まだふさわしくありません、現在は世界文化遺産認可申請中だからでフライングと言えますが、認可の期待を込めてあえて載せたいと思います。

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