韓国 韓信大学へ留学している学生から現地レポートが届きました。 派遣留学生の声:韓国

2016年08月15日 

始めての場所へ行き、新しい経験や出会いがたくさんあった8月は、とても充実した毎日を過ごすことができました。

8月1日からの5日間、CENAサマースクールに参加をしました。去年は韓国の聖公会大学で行われたこのプログラムは、今年はタイで行われました。アジア各国から50名ほどの学生たちが集まり、Democracy 、Development そしてPeaceを主題にして市民の教育について考え、学びました。英語でのコミュニケーションが必須だったので、不安を覚えながらの参加でした。実際、講義は全て英語で行われたので、初日はほとんど意味がわからなかったのですが、翌日からは先生方が通訳をしてくれたこともあり理解することができました。また、グループ発表のために、みんなで集まって話し合うこともありました。参加者のほとんどが英語を堪能に話せる一方で、私はほとんど分からなかったので周囲の参加者たちが色々と気を遣ってくれました。それぞれが自国の社会問題を理解した上で話をしていたのですが、私は英語でそれについて説明する前に、日本のおかれている現状についてきちんと理解していないことに気づきました。さらに日本を離れて韓国での留学生活を送っていると、今まで以上に自国の社会問題に目を向ける機会が減ってしまうので、もう少し日本のことに関心を持つように心がけたいです。

日本でも韓国でも普段あまり触れることのない人たちから、アジア各国の政治や教育、学生運動の問題を学び、異文化交流を通して仲良くなり、お互いに理解していく環境を心から楽しむことができました。

8月中旬の16日からは3泊4日で、聖公会大学へ留学している友人と済州島へ旅行に行きました。韓国留学前からお互いに、機会があったら済州島に行きたいねと話していたので、天候にも恵まれ、済州島の大自然と澄んだ空気を感じることができて、いいリフレッシュになりました。

済州島観光ではレンタルタクシーを借り、運転手のおじさんが堪能な日本語で済州島のことを色々と教えてくれました。済州島には"三多・三無"という済州島の人々や島の性質を表現している言葉があり、'三多'は女性、石、風が多いという意味で、'三無'は物乞い、泥棒、門がないという意味を表しています。有名な観光地はほとんど回ったのですが、その中でも、ハルラ山という世界自然遺産にも登録されている場所が一番記憶に残るものでした。天気が良かったこともあり、炎天下のなかの山登りは体中の毒素が抜けていくのではないかと思うくらい汗をかきました。普段から運動をしていない私にとっては本当に大変でしたが、頂上からの景色は今までの疲れを忘れてしまうほどきれいなものでした。地平線のむこうまで海が続いていて、青く丸い地球の形を再認識することができました。

9月からは新学期が始まるので、新たな出会いと経験を期待して、また気を引き締めて勉強に打ち込んでいきたいです。