イギリス派遣留現地レポート  派遣留学生の声:イギリス

2023年03月13日 投稿者: 英語コミュニケーション学科2年中島友羽里

留学期間2022年9月~2023年3月

留学先

フランス人とスペイン人のお友達

イギリスの南部、西サセックス州チチェスタ―にある、チチェスタ―カレッジで、派遣留学生として学びました。
チチェスタ―は田舎街ですが、学校の近くにあるお店も充実しており、近くの海にも気軽に行けるのです。 治安も良く、地元の人々が本当に親切なこの街が、半年の留学経験で大好きになりました。

留学への期待

高校生の時に親元を離れて寮生活をしていた経験があります。また海外へも何度か行ったことがあるため、留学先で一人の生活をすることに関して不安はありませんでした。

語学力に関しては、『本当に半年だけで語学力を伸ばすことができるのか?』という不安がありました。しかし大学に入学する前から留学が1つの目標であったため、不安というより、憧れが現実になることへのワクワク感の方が大きかったのです。

文化の違いに触れる

半年の短い時間の中で、どうすれば語学力を少しでも伸ばすことができるのか? その目的のため、「なるべく日本語を使わないようにする」「英語に集中できる生活作り」などの最初の環境づくりが大変でした。

寮では文化がまったく異なる国からの学生6人でキッチンをシェア。それは良い経験だった反面、食文化や使い方の違いなどで何度も大変な思いをしたのも事実です。
それだけでなく、夜中の2時くらいから大音量の音楽が聞こえてきて眠ることができない日もありました。しかし、今となっては「留学でしかできない」「留学だからこそできた」体験で忘れることのできない思い出です。

寮のシェアキッチン
一人の部屋

楽しかった沢山の思い出

留学中に楽しかったことはありすぎます!
沢山の観光地を電車で巡ったこと、ホリデー中の旅行、可愛いカフェに友達と行ったこと。それだけではありません。イギリス伝統料理のレシピを教えてもらい一緒に料理を作った時間、初めてのイギリスで過ごすクリスマス、20歳のお誕生日に沢山の国の方がお祝いしてくれたこと、近くのスーパーに行くだけでも、楽しく思えました。

イギリスといえばスコーン
イギリスで過ごす初めてのクリスマス
イギリスで迎えた20歳の誕生日

毎日が特別で、日記のページが足りないと感じる日が多くあり、日本にいる時よりも「楽しい」を見つけることが好きになりました。
その中でも特に、毎日フラットメイトと話す時間は、一番リラックスして過ごすことができる時。何気ない日常が本当に楽しかったのです。
日本に帰国しても、毎日のちょっとした生活の中で「楽しい」を見つけていきたいと思っています。

初めての
イングリッシュブレックファースト
初めてのサンデーロースト
ほとんどの方が連れて歩くワンコ

ウエストゲート寮

半年間住んでいたのは、チチェスタ―カレッジの目の前にあるウエストゲートという学生寮です。チチェスタ―カレッジに通う学生が暮らす比較的広い1人部屋で、シャワー&トイレ完備。タンスにロッカー、それだけでなく大きな机やベッドも備え付けられた快適な生活でした。ひとつだけ欲を言えばお風呂につかりたいと毎日のように考えていたことでしょうか。

部屋についているトイレとシャワー

キッチン共同で、同じフラットメイト6人とシェアします。部屋では1人で好きな時間を過ごすし、キッチンに行けば他の学生と話すことができるこの寮の環境は、本当に心地良かったのです。フラットメイトはフランス人、ミャンマー人、サウジアラビア人、ドイツ人で、国による文化の違いが、とても面白い体験となりました。中でもミャンマーとサウジの学生とは仲よくなったので、一緒に料理を作って食べ、話す時間は英語の勉強という以上に、友達として過ごす楽しい時間でした。夜中に急に呼び出されて、それぞれの国の郷土料理を食べさせてくれた時、またサウジの友人が毎日入れてくれたのが、スパイスが効いた濃いアラビック・コーヒーで、これもここだけの貴重な体験でした。

仲のいいミャンマー人とサウジアラビア人の
フラットメイト

留学を通して得られた沢山のこと

  • もちろん語学力! 特にリスニングが伸びたことを実感。
    英語を使うことに抵抗もなくなり友達との時間がさらに楽しくなった 。
  • 他人と比べることがなくなり、ありのままの自分が一番だと感じるようになった。
  • 少しのことでも褒めてくれる周りの存在により、自信が持てるようになった。
  • 外国人のストレートに話してくれる姿勢から、言葉で伝えることの大切さを知った。
  • 文化の違いを実際に体感した。
    留学したからこそ知ることができたことが多く、たくさんのことを学ぶことができた。
  • 何に対しても最初に不安なことから考える習慣がなくなった。
  • チャレンジしてみたいことは、怖がらずにチャレンジすることが大切だと知った 。
  • 今まで以上に家族や友達、支えてくれている周りの人への感謝の気持ちを実感することができるようになった。

ここに書いた以上の沢山のことを留学から学ぶことができました。留学という選択は、私の人生において大正解だったと思います。

この半年間、沢山の刺激から学び、ポジティブな変化をいくつも経験しました。
日本にいたら出会うことのなかった友人たち。日本にいたら体験することができなかった日々。そうした無数の「出会い」を通して、こんなにも考え方や価値観が良い方向に変えられたことに驚いています。自分の中での気持ちの変化を絶対に忘れたくないし、日本に帰ってからも更にここからがスタートとて、自分の人生を歩んでいきたいと感じています。沢山の人々の支えと協力があったからこそ、意味のある留学が出来たのだと心から感謝しています。

多くの感動的な「出会い」

イギリスでの「出会い」を考えた時、数人の方の顔がすぐに浮かびます。

イギリスの本当のおばあちゃんと
おじいちゃんのような存在の方々

最初の2人は、ボランティア活動をしておられるリズおばあちゃんと、ブルースおじいちゃん。おばあちゃんのリズは私の日本にいる祖母と同じ年齢です。私にとってこの二人は、イギリスにいる本当のおばあちゃんとおじいちゃんのような存在でした。クリスマスやお誕生日だけでなく、何度も御自宅に招待をしてくださり、一緒に料理を作り、紅茶を飲んだ、そんな時間は私の心の支えでした。二人が「あなたは大切な家族」と言ってくれた時は、本当に出会うことができてよかったと心から感じたのです。

3人目は、イギリス在住のみどりちゃんです。
5歳年上の日本人とシンガポールのハーフで、彼女の母語は英語ですから、私たちの会話はもちろん英語。私にとって親友のような存在で、御自宅で夕ご飯をごちそうになることも何度もあり、また彼女の運転する車でいろいろな場所へも行きました。
彼女は、イギリスのことを教えてくれるだけなく、私の悩みや不安を聞くばかりか、アドバイスをくれた大切な友人になりました。再来年、日本に来るそうなので再開する約束もしています。そのためにも更に語学に励みたいと感じています。

最後は同じフラットメイトだったミャンマー人のポー君です。同年齢ということもあり、沢山の時間を一緒に共有しました。キッチンで時間を何気ない話しで盛り上がったり、笑いながらご飯を食べる時間は、本当に自宅にいるような気分になれ、最初経験したホームシックもいつの間にか無くなっていました。この寮でなければ彼と友達になることもなかったわけで、今は、心からこの場所で良かったと感じています。

フランス人の親友カーラー

最後にフランス人のカーラーという留学生です。
彼女がイギリスに来たのは2023年1月で、一緒に過ごした時間はとても短いものでしたが、本当に仲良くなり、短い中に濃厚な沢山の思い出を二人で作りました。彼女は間違いなく、たくさんの笑顔をくれた大切な友達の一人です。
なんと彼女は、今年8月から留学で日本に来るというのです。日本での再開が、今から楽しみです。

イギリスに来て以降、本当に多くの出会いがありました。日本にいたらなかなか出会えない人々と繋がることができたのが、私にとって一番大きな経験だったと感じています。

印象的だった場所

訪れた中で最も印象に残った場所は、イギリス南東部ノースサセックスの海岸線「セブンシスターズ」です。切り立った真っ白い絶壁が絶景スポットとしてとにかく有名な場所ですが、私が訪れた日は、見事に天気も晴れ、抜けるように青い空と、眩しいくらいに白い絶壁の見事なコントラストを脳裏に収めることができました。
ただ、真っ白な崖は、風と波によって毎年30~40cmくらいずつ削られているといい、将来は見ることが出来なくなってしまうかもしれないとのこと。見ることができたのは、留学したからこそとも感じています。

雨の日やどんよりと曇った日が多いイギリスで見る夕焼けは、たまにしか見られないため、心から感動することができます。
イギリス南部に位置するチチェスタ―ですから、海が近く、すぐに潮の香りに触れることができます。その中でも特にブライトンという町は海があるだけでなく、ショッピングセンターやテーマパークありおすすめです。晴れた日にビーチから見る夕焼けは本当に綺麗で、強く記憶に残っています。

絶景だったセブンシスターズ
なかなか見ることのできないサンセット
近くのカーパークで一日だけ開かれた
テーマパーク

素敵なイングリッシュ・ガーデンが大学から簡単にバスで行くことができる場所にあります。

初めての感動のパリ

ホリデー期間中に訪れたフランスのパリは最高でした。言葉では表すことのできないくらい見るものすべてが新鮮で、新しく、ワクワクしつづけ、雨の音まで心地よく感じられました。こんな気持ちになるのは本当に初めてで、気づいたら一日3万歩以上も歩いていましたが、歩くだけでも楽しかったのです。思い出や、目にしたもの全てを記憶に残しておきたい私にとって、パリは魅力的な街でした。
ヨーロッパの国々は近いため、簡単に他国へ移動することができたことも、日本から訪れた私にとって新鮮な驚きでした。フランスからオランダのアムステルダムへも旅行に行きました。同じヨーロッパなのに、こんなにも近いのに、国によって特色が全く異なっていることが刺激的でした、

高校のみなさんへ

私は大学に入学する前から留学をしてみたいと考えていましたが、まさか本当にこうして留学をすることができるとは思ってもいませんでした。少し興味を持っていたことでしたが、挑戦してみることで私の人生において大きな変化につながりました。皆さんも何か挑戦したいと考えていることがあればそれがどんなに小さなことでも、挑戦してみることが結果、必ず今後につながると感じます。挑戦する前は不安や心配なことが多く見えますが、まずはあれこれ考えず挑戦してみてください。0から始まる挑戦はそれ以上にマイナスになることは決してないです。必ず今後の人生の種になると思います。

奇跡のような日々

半年間は、本当にあっという間に過ぎたように感じます。日本にいたなら出会うことがなかった人や場所、それに空気まで、すべてが奇跡のようで、これからの人生で大きな意味を持つ貴重な体験となりました。この時間に、この日々に、留学中に出会った人々に、また留学をサポートしてくださった多くの方々に感謝し、これからも歩み続けたいと感じています。