2月9日「村人との交流」

2023年02月19日 

2月9日、今日はシェムリアップ市街から車で1時間ほど移動し、サムロム村に行きました。村に着くと、日本語を話せる村人のサロムさんが迎えて下さいました。サムロム村は人口1200人ほどの村で、ほとんどがサロムさんの親戚です。村にはお寺や学校、美容室などもあります。サロムさんは大きなココナッツのジュースとトローチェ(胡弓)で奏でるカンボジア音楽で私たちをもてなして下さいました。ココナッツジュースを頂いたあと、カンボジアの伝統的な乗り物である牛車に乗って村を見て周りました。牛車はアンコール遺跡群のひとつであるバイヨン寺院の壁画にも描かれているほどカンボジアでは古くから用いられた移動手段です。現在は自動車の普及によって牛車はほとんど使われなくなりました。

私たちは牛車に乗って最初にサムロム寺に向かいました。お寺では本堂と修行僧の食事の場を見学することができました。カンボジアの国立学校は高校まで無料ですが、食べ物や教科書を買うことができず、国立学校に通えない貧困家庭の子どもたちがいます。そのような子どもたちは修行僧になると勉強に必要なものや食事をお寺の近くにある村の村人が面倒を見てくれるため、修行僧になる子どもが多いそうです。

お寺を見学した後、再び牛車に乗ってパームシュガー(ヤシ砂糖)を作っている村の小さな工房を訪ねました。パームシュガーはヤシの樹液を採取し、半日ほど煮詰めて作る砂糖です。完成したパームシュガーは市内のお店が1kgあたり5000~7000リエルで買い取ってくれます。パームシュガーはカンボジア料理の炒め物やカボチャプリンなどのデザートに使うと美味しいそうです。

工房を見学した後は、サロムさんの家でお昼ご飯にカンボジアの家庭料理を頂きました。料理はどれもとても美味しくて、みんな沢山食べていました。食後はサロムさんの家を見学したり、ハンモックで寝たりと、各々楽しみました。

午後は、カンボジアで様々な支援活動をしている西さんの案内で、小さな村を訪問しました。村では、西さんと交流のある10人の子どもがいる家族の家で、西さんが集めた古着を村の人達に配り、各自個人テーマのインタビューを行いました。私は子どもたちの遊びについて調査していたので、子どもたちから普段やっている遊びを教えてもらい、一緒に遊びました。子どもたちは、ビー玉を使った的当てゲームや、小さな輪ゴムを結び合わせて作った長いゴムで縄跳びや高跳びのような遊びをしていました。長いゴムを使った遊びは5種類ほどあるそうです。子どもたちと遊ぶ時間は、言葉が分からなくてもゲームを通じて一緒に笑って楽しむことができました。
夜はシェムリアップ市内のナイトマーケットで各自レストランに入り食事をし、買い物を楽しみました。ナイトマーケットでは、観光客に高めの価格が提示されます。だいたい言い値の7割ほどで買えれば良いくらいだと現地ガイドのパナさんがおっしゃっていたので、各自買い物をする際は値切り交渉を行いました。楽しく買い物ができて、良い夜になりました。

(国際社会学科3年 石原詩深、国際社会学科3年 磯田美咲)