9月7日(日)「平和祈念の集い」での活動
2025年09月15日
9/7日 第7回かるがも館平和展「平和祈念の集い」に参加
昨年に引き続き、今年もKPKAが平和展に出演させていただきました。
KPKAは、子ども被爆地派遣でこの夏広島に行った二人の派遣員の方々の体験談の後の第二部のプログラムとして、「紙芝居と歌でつなぐ平和の輪」というテーマでの出演です。
司会を今年から社会人となった卒業生の〇さんが担当し、この夏に6名となったKPKAキッズの小学生4名と韓国からの協定留学生のCさんが平和紙芝居5作品を実演しました。
まずはいつもの手遊び歌「はじまるよ はじまるよ」からです。KPKAキッズが舞台中央でリードします。
次に観客参加型の平和紙芝居を小学生メンバーのKPKAキッズ3名が、一人一作品ずつ堂々と発表しました。はじめに『みんなでぽん!』(作・絵まついのりこ)を3年生のIさんが、
次に『大きく大きくおおきくなあれ』(作・絵 まついのりこ)を1年生のAさんが、最後に『へんしーん』を2年生のHさんが次々と演じると、会場は明るい笑顔と拍手に包まれました。


これらの作品からは「多様な存在が手を繋ぐことの大切さ」「成長への願いと分かち合いの喜び」「協働が生み出す大きな力と可能性」など、平和を創るための基盤となる生き方についての深いメッセージが伝えられました。
その後、80年前の東京大空襲を描いた『三月十日のやくそく』(作 早乙女勝元/ 絵 伊藤秀男)を、韓国からの協定留学生で大学4年生のチェさんが、深みのある表現力で見事に実演しました。


最後は、広島と長崎に投下された原子爆弾による被害の実相と未来への希望を描いた『二度と』(作・絵 松井エイコ)です。この作品は、去年から紙芝居の練習を重ね、様々な場所で実演経験を積んできた小学3年生のYさんによって実演されました。Yさんは紙芝居に登場する実在の人物「アヤ子」と同じ8才です。


『二度と』を実演するYさんの、凜とした佇まいと深い表現力を通して、大人も子どもも80年前の悲惨な事実と向き合いました。そして、紙芝居の最後の場面で登場する、青い空に向かって飛び立つ白い鳥に平和への想いを託して、「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ」というメッセージに心を重ねました。
紙芝居の後に続けて歌った「翼をください」や「幸せならてをたたこう」の合唱によって、人々の息と心が一つになり、会場は平和な未来を創るという希望と確信で満たされました。
来賓の阿部市長をはじめ、来場した方々からは、次のような感想が寄せられています。
- 「子どもたちの発表や紙芝居に、感動した。伝えて行かなければと考えさせられた。」
- 「朝鮮半島からの人々が数多く犠牲になった東京大空襲の実話を、韓国からの学生さんが読んでくださり、深く感動した。被害だけでなく加害の歴史にも目を向けなければと思った。」
- 「原爆は昔話ではないのですという司会の方の言葉が心に残った。」
- 「子どもたちが好きなことに打ち込めて、発表できることこそが平和なのだと感じた。」
今回の平和祈念の集いでは、KPKAシスターズの皆さんが裏方に徹してくださいました。KPKAキッズの子どもたちが安心して実演に臨めたのも、集合から解散まで、細やかな配慮で一人ひとりに対応してくださったシスターズの皆さんのお陰です。さらに、この活動の趣旨をご理解くださり、練習に付き添ってくださったり会場で応援してくださった保護者の皆様にもこころから感謝いたします。皆様、ありがとうございました。
これからもKPKAファミリーとして「微力だけど無力じゃない」を合言葉に、身近なところから平和の種を一緒にまいていきましょう!
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