10月10日(金) チャペルアワー 『三月十日のやくそく』

2025年10月18日

10/10金 この日のチャペルアワーは、紙芝居礼拝と題して、東京大空襲の実体験から生まれた作品『3月十日のやくそく』を3年生のSさんが実演しました。

幼児から低学年の児童のための楽しい紙芝居を実演した経験のあるSさんですが、今回のような平和紙芝居に取り組んだのは初めてでした。

実演を決めてから本番までは2週間しかありません。そこでSさんは、二時間で十万人もの命を奪った東京大空襲の実相を調べ始めました。そして、どうすれば空襲の緊迫感を表現できるのか、焼夷弾の落ちる音はどんな音なのかと想像したり、工夫したりしながら、模索と練習を重ねて当日を迎えました。

作者である早乙女勝元さんが12歳で体験した空襲の恐怖と無念さを追体験することによって、「子どもの命まで奪う戦争は、もう二度と起こさせない」という確固たる早乙女さんの決意を、Sさんは、凛とした佇まいと力強い声で聴衆に伝え、立派に演じ切りました。

平和紙芝居に誠実に取り組み、演じ切った後の笑顔のSさんに、仲間のCさんが称賛と労いの言葉を届けにきてくれました。