恵泉女学園大学

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2011年

「今年のベスト」の季節

2011年12月14日

やはりこの時期にブログの順番が回ってくると、このお題しかない!巷にあふれるいろいろなランキングに負けずに「極私的今年のベスト本」を挙げてみます。

なんといっても『忘れられた花園』。『秘密の花園』『レベッカ』などにはまった人には見逃せないという謳い文句どおりの内容。イギリスのお屋敷を舞台に三代にわたる女性たちを軸にして秘密、嘘、友情、裏切りなどが描かれます。人物相関図を作りながら読みました。もう1回読むと物語の構造がもっとよくわかるだろうなと思うのですが、読みたい本が次々に出てくるのでなかなか再読まで手が回らず・・・。

もうひとつは『巨人たちの落日』です。去年のこの時期のブログにちょっと名前をだした『果てしなき世界』と同じ著者、ケン・フォレットのものです。今回は第一次世界大戦期に、敵味方に分かれてしまう恋人たち、ロシア革命の理想に燃える人々、自分の「魅力」を武器にしたたかにのしあがっていく人など、様々な人間ドラマが展開するスケールの大きい小説です。ヨーロッパにとって第一次世界大戦が私が今まで思っていたよりもはるかに大きな意味を持っていたということを思い知らされました。続編が楽しみです。

2冊ともかなり重たい感じがあるので最後に『オケ老人!』これはもう文句なく楽しく、暖かい気持ちになります。

どうぞ、冬休みは暖かい家の中で(お気に入りの喫茶店でもいいけど)読書三昧を! (M)

 

2011年