東日本大震災後、石巻市田代島で、地元の漁師さんたちが「にゃんこ・ザ・プロジェクト」という復興基金を立ち上げた、とのニュースを知ったのは最近のこと。ここは、通称「猫島」と呼ばれる通り、たくさんの猫が棲んでいることでよく知られ、また、1960年代にテレビで放映された人気人形劇『ひょっこりひょうたん島』のモデルとなった島だそうです。プロジェクトの公式サイトによれば、島の人口100人(平均年齢71歳)、プラス猫110匹で、この数字を見ただけでも、猫の生息数がいかに多いかがわかります。
さて、田代島では、基幹産業である漁業が地震や津波で大打撃をうけ、その復興のために、今や観光資源?ともなっている猫の知名度を生かして、プロジェクトを実施する運びとなったとか。猫の餌代も含めた、牡蠣の養殖再開費用のために広く一般から出資というかたちで基金を募り、オーナーにはお手製の猫グッズの他、事業が軌道に乗ったあかつきには、牡蠣が送られてくるそうです。私も早速申し込みました。今は公式サイトにあるブログを読み、風格のある島の猫たちの写真を眺めながら、猫グッズが届くのを楽しみに待っているところです。最近の活動報告によれば、復興基金の目標額まであと少しだそうで、発足から2~3ヶ月しかたっていないのに、この速さ。素晴らしいことですね!
それにしても、発起人の40~50代のおじさんたちと「にゃんこ」という可愛いネーミングの、少々ミスマッチかとも思える取り合わせが何とも微笑ましい限りではあります。(Y)