カウンターだより

本に囲まれて過ごす図書館スタッフの、日々のつぶやきです。感想は直接カウンターまでどうぞ。

「春を待たずに・・」

2018年02月15日

1月に大雪の降った翌週位のある早朝のこと、いつも通勤で通る道で横断歩道の信号を待っていて、ふと見上げると、道路をへだてて向かい側に見える家の上方が妙にすっきりと明るく空が見えているのです。あれ?このすっきり感は何?と思い次の瞬間その理由がわかってショック!桜の木が無い。老木と呼んでよいようなかなりの大木でした。通勤途中で見かける桜の木の中では最も大きく枝振りも広がり、桜の季節になるとこの桜が満開になる日が待ち遠しかったのです。どちらかというと桜は七分咲きくらいの方が好きなのですが、この桜については満開の姿が春のエネルギーそのもののようで格別の感じがしました。その桜の木が跡形もなく(切株以外は)消えてしまったのです。寂しいです。しかしこの桜は街路樹としてではなく、住宅の庭に生えていたものでした。いままでは「借景」として花見を楽しませていただいたようなものです。きっとなにかやむを得ぬ理由で切らなければならなかったのかもしれません。もしかすると最近の大雪に、決定的なダメージを受けたのかも・・・。

最近はブルドーザーも性能が上がったのか、たしか先週までは、それどころかおととい位までは建物や木々や生垣もあったと記憶している場所があっという間に何もない更地になっているのにでくわすことも少なくありません。まして一本の木を切るなど今は一瞬のことなのでしょう。いつに間にか自分の周囲が全然知らない風景になっているのも気づかないようなめまぐるしい変化がこれからますます起こってくるのかもしれません。でも勝手な願いとは知りつつもあの桜の木にはせめて春まで残っていて欲しかったなぁ・・・。                                       (A)

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