先日のこと、同僚から、「(大学)事務所に捨て猫がいる」との第一報が入りました。キャンパスの隣にある一本杉公園に、ダンボール箱の中に捨てられていたのを、学生が見つけて連れてきたのだとか。
なるほど、事務所のカウンター前では、まだ生まれて日も浅い4匹の子猫が、箱の中で互いに身を寄せ合って可愛い声で鳴いており、周囲に人だかりができていました。自他共に認める猫好きの私としては、飼いたいのは山々なれど、諸事情により、断腸の思い?で諦め、せめて早く良い貰い先が見つかるように願っていました。幸い、4匹とも何とか引き取り手が決まり、一件落着です。
件の子猫を撫でながら、「家で飼えないなら図書館ではどうか」といった考えが一瞬頭をよぎりました。猫が日本に初めてお目見えしたのは奈良時代、仏教の経典を鼠から守るために中国からもたらされた、という話を聞いたことがあります。何とも図書館にふさわしい動物ではありませんか。もっとも最近の図書館では、鼠は殆ど見かけませんけれどね。実際、アメリカでは鼠対策のために、いわゆる「図書館猫」を飼うことも珍しくないそうです。では、日本ではどうなんでしょう。大学に野良猫が居ついて、学生や職員が餌をあげている、という話は時々耳にします。図書館の例ですと、S大学に住み着いた図書館猫「けい太」。ブログもあります(最近アクセスしたところ、だいぶ前から更新が止まっていました)。でも、実際にはいろいろ難しい問題があって、日本の場合、なかなか図書館で猫を飼うのは難しいのかもしれません。(Y)