心がけのよい靴屋さんや仕立て屋さんが夜眠っている間にこびとたちやねずみが仕事をしてくれる、という話は誰でも知っていると思います。みんなが帰ったあとの夜の図書館では何が起きているでしょう?動き回るのは妖精?あるいは泥棒?それとも・・・ゴキブリ!? 2月に旧南野高校の図書室で膨大な量の図書の整理をしていたとき、夜の間に本が自主的に(!)段ボール箱から出て本棚に収まってくれたらいいのに、と思ったものです。
ここからはホントの話。いくつかの図書館で、お気に入りのぬいぐるみを図書館にお泊まりさせるというイベントをしているそうです。子どもたちがぬいぐるみと一緒におはなし会を楽しんだあと、図書館に預けて帰ります。その夜、ぬいぐるみたちはひとけのない図書館を冒険したり、思い思いの場所で読書を楽しむ-そんな様子を写真にとって、翌日迎えに来た子どもたちに渡します。その際スタッフは写真だけでなく、ぬいぐるみがどんなに夜の図書館で楽しく過ごしたかを伝えるのです。これはアメリカ生まれのイベントで、アメリカ各地の図書館で人気を集めているそうです。子どもたちに図書館は楽しいところだと知ってもらい、また、本を読むときの想像力につながるという効果もあるようです。あなたならどのぬいぐるみを連れて行きますか?
これを読んでいる「大人」になってしまったみなさんは「え、何?ぬいぐるみが動いている写真?そんなバカな」と思うかも。種明かしは7月7日の朝日新聞朝刊(むさしの版)29面をごらんください。朝日新聞データベース「聞蔵」でもヒットしますよ。(M)