この間の恵泉祭で江戸時代の園芸古典籍の展示を行いました。伊勢原の旧園芸短大図書館にひっそりと眠っていた「お宝本」です。中には虫食いなどでレース状になってしまったものものありましたが見事によみがえり、200年前のものとは思えない鮮やかな色合いの植物画や農村の様子などを語ってくれました。私は準備の段階から関わったのですが、図書館員としては恥ずかしいことにこうした古典籍の知識は皆無。初めの頃は準備の委員会で飛び交う言葉がわからず、ただただ聞いているだけ、それでも「門前の小僧」なので準備が進むにつれて『本草綱目』や『草木図説』などの名称もおなじみのものになりました。普通なら絶対にさわることのできないこれらの本のページをめくる(もちろん手を洗ってから!)ことが許されるのも小僧さんの特権(?)
そんなわけで和本に興味を持ってしまい、今『和本のすすめ』という本を読んでいます。先日某テレビで別の和本についての本を紹介していたのですが、和本は書き込み(書き入れというそうです)を前提にしている、むしろそれがよいこととされていたという話にびっくりしました。また和本は傷んだらばらして綴じ直しができる点は着物と似ていますね。昔の日本人はエライ!本当に和本に親しむためには変体仮名が読めないとだめそうなのでちょっと頑張ってみましょうか・・・。 (M)