コロナ禍のなかでの海外留学生活~韓国・台湾からの現地報告~④ 派遣留学生の声:韓国

2020年11月17日 

10月に入り、コロナに関して落ち着いてきたと同時に気温も下がってきました。9月の後半から10月の前半にかけて秋夕(チュソク)があり帰省する方々が多かったのか、オンス駅に若い年代の方がたくさんいて少し不思議な気持ちでした。日本のお盆のような1年間の行事の秋夕ですが、伝統的な過ごし方があるということを語学堂の先生から少し教えてもらいました。日本では、お墓参りなどを思い浮かべますが、食べものなど秋夕には沢山の伝統的な面がありました。

私が留学している聖公会大学の語学堂では、今学期は1週間に一回の割合で発表、作文のテストがありました。前回の報告書でも書きましたが中間考査がないため、文法などのテストは11月の初めにある期末テストのみ行われます。教科書も一学期に一冊しか取り扱わなかったので勉強する時間が多くなって良かったと感じていましたが、級が上がり文法の難しさよりも単語や熟語に加えて四字熟語が多くなりました。日本語でも苦手な分野なので、より大変さが増していることを感じています。

発表や作文のテストに加えて10月はTOPIKの試験を受けに行きました。TOPIK自体を受けることは初めてではないのですが、韓国で受けることで余計に緊張しないかなど不安はありました。ですが、6ヶ月近く語学堂で勉強してきた結果が少しでもテストに出ればいいなと思っています。TOPIKは、韓国で仕事をするためには必ず必要になってくるので受験者層の幅が広いですが、コロナのため、そんなに外国人がいないのではと油断していました。実際は受験者が多かったため、テスト会場がソウルではなく京畿道(思ったよりも移動時間がかかりました)になってしまったハプニングもありましたが、無事受けられたので良かったです。TOPIKを受けて、作文の問題で時間配分が不十分だということがわかったので、語学堂の先生に相談したところ授業で作文のテストをする際や1日の課題で作文を出してくれたりと対応してくれました。また次回1月のTOPIKも受験しようと考えているので、コツコツと勉強していこうと思いますし、作文を自分の得意分野に変えられると嬉しいです。

そして、11月から12月はTOEICにも力を入れて勉強したいので、コロナのせいにして無駄な時間を過ごさない様に自分で努力していきたいです。韓国では、日本よりも就職などにTOEICは絶対必要なものだと言われていて、900点近くは当たり前という話も多く聞きます。韓国人の友達がTOEICの講義でもらったプリントなどを共有してくれたので、大学入学レベルの700点以上は結果として残せたらいいと思っています。

これまでの半年、留学生活を送ってきた中で韓国の友達とカフェに行ったり偶然行ったお店の主人やお客さんと知り合いになってお店以外のところでご飯を食べに行ったりピクニックやバーベキューに連れて行ってくれたり、他の韓国人の方を紹介してくれたりなど沢山のつながりを作ることができました。TOPIKの試験会場でもアフリカコンゴ共和国の人と仲良くなることができましたが、コロナだからといって友達ができないということはないこと、また韓国人だけでなく他の国の人脈が広がるという点も留学の良い点だと感じました。

あと残り4ヶ月から3ヶ月と留学生活も短くなってきましたが、沢山の人と知り合って日本に帰っても交友が続けられるようにしたいと感じました。自分で行動すれば行動するだけ人脈は広がるということがわかりました。日本にいるときは、自分から行動したりすることは少なかったのですが、日本に帰国しても自分から動いてみるという事は続けていきたいと思いました。留学前は留学を通して語学力だけがつくと考えていましたが、語学力だけではなく人脈も考え方の多様性、自発の行動力もついたと思います。あと少しの留学生活ですがもっと沢山の経験値を持って帰りたいと思います。

11月は第1週目に期末テストがあり、そのあと2週間のお休みがあるので頑張って良い結果を残せる様にしたいです。また、ボランティア活動についても語学堂の先生に相談したのですがなかなかコロナの状況でない様です。ですが、先生の知人に聞いてみるという事だったので帰る前に経験できたら嬉しいです。去年はアルバイトなどで年末は忙しく過ごしていたのですが、留学に来て自分にかけられる時間が増えたのでその中で、今までやってこなかったことを時間がある今、たくさん経験できたら良いと思います。