アイルランド(ダブリンシティ大学)に1年間留学している学生から現地レポートが届きました。 派遣留学生の声:アイルランド

2016年03月15日 

アイルランドでの生活も7ヶ月目に突入しました。先日3月17日はセントパトリックスデーという祝日でした。アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックを祝って、シティセンターでは大々的にパレードが執り行われました。近年では世界的にお祭りが行われているそうですが、アイルランド発祥ということもあり、ダブリンでは一年で一番の盛り上がりを見せました。

春手前のアイルランドはまだ少し寒さが残っていたものの、当日はお天気に恵まれ、朝から気持ちの良い太陽の光がさしていました。アイルランドの面積は、北海道とほぼ同じくらいで、首都ダブリンも観光や散策がしやすい小さな街です。しかし、セントパトリックスデーには、毎年国内外から多くの人々が集まり、街中のカフェやバーは大賑わいになります。人々は皆、国のシンボルカラーである緑の物を身に付け、ダブリンの街全体が緑一色に染まります。自然が豊かなことからエメラルドグリーンの島と呼ばれることもあるアイルランドですが、まさにその名にふさわしい光景でした。

メインのパレードは、お昼から2時間ほど行われました。当日は朝早くからパレードに備えて場所取りが始まっていました。私のクラスでは前日に、先生が有益な情報を教えてくれたので、その情報を頼りに場所取りをしました。アイルランドに来てから、いまだかつて見たことないほどの人を、この日はたくさん見ました。音楽隊や華やかな仮装をした人々の大行列が、ダブリンの目抜き通りを行進します。熱狂的な中にも、ケルトの伝統的な音楽を演奏する音楽隊や、地域の民族衣装を身にまとったグループなども多く参加するため、新旧が融合した、鑑賞しているだけも心が躍るようなパレードでした。楽しんでいるうちに、2時間はあっという間に過ぎてしまいました。パレードの後も街の熱気は冷めることなく、パブやレストランは緑の格好の人でいっぱいでした。この日は、パブで出されるビールももれなく緑色です。明るくフレンドリーで、飲んだりおしゃべりしたりするのが大好きなアイルランドの人々と祝う伝統的なお祭りを体験できてとてもよかったです。

セントパトリックスデーのパレード

アイルランドのシンボルカラーである緑色のスーツでパレードに参加する人たち