アイルランド(ダブリンシティ大学)に1年間留学している学生から現地レポートが届きました。 派遣留学生の声:アイルランド

2016年02月15日 

私は年が明けてから、語学学校の友人と週末旅行に行って来ました。 今回の目的地は、アイルランドの南西部に位置するキラーニーという町です。キラーニーはケリー県最大の観光名所とされていて、首都ダブリンの次にホテルやB&Bが多いところでもあります。パディーワゴンというアイルランドでもメジャーなバスツアーに参加しました。朝6時半に集合だったのですが、色んな会社のツアーの集合場所にすべて同じ場所だったので少し慌てました。ダブリンを出発してから約3時間、今回のツアーのメインはキラーニーを起点にして、アイベラ半島をぐるっと一周するケリー周遊路です。予定表がなかったので自分達が今どこにいるのか、いまいちわからないまま回っていました。

最初に停まった場所はグレンバイという場所でした。なんでも赤いキツネが有名のようで、至る所に剥製や絵が置いてありました。私達が立ち寄ったところはパブとお土産屋さんが一緒になっていて、アイリッシュコーヒーの試飲もできました。滞在時間は15分だけだったので、ちらっと見て次へ移動です。次に停まったのは、山と川と草原しか視界に映らないような人里離れた場所でした。なぜかそこではフリーマーケットが行われていました。続いて、砂浜が少し変わっていてきれいな小石が沢山ある海辺に停車しました。山の頂上にも立ち寄りましたが、周りが崖になっていて突風と小雨が酷くてびっくりしていました。しかし、なぜかそんな場所にアイスクリーム屋さんがありました。この日は気温も低く、なかなか寒かったのでツアー客はなかなか寄り付かなかったのですが、 私と友人は若さに身を任せ、寒い寒いと言いながらソフトクリームを買いました。強風に煽られ、髪の毛がアイスに触れないよう必死になりながら食べていました。ソフトクリームの味は、酪農が盛んな場所だけあってミルクが濃厚でおいしかったです。そんな山の頂上を出発して、10分ほどのところで今度はレストランで昼食を取ることになりました。このとき15時くらいだったので、今からお昼なのか、と友人と驚きつつ、眺め抜群の席に通してもらいました。私は、名物のシーフードチャウダーを食べました。アイルランドへ来てから、普段の食事ではお肉を口にすることが多かったので、近頃は魚介類が恋しくてたまらないです。レストランを出てからは、ケリー周遊路の南に位置するスニームという町に停まりました。色とりどりの建物が可愛くて、アイス屋さんなんかはおもちゃ箱みたいな雰囲気でした。この地域の名産品なのか、毛糸の雑貨屋さんが多く見受けられました。どこからともなく山羊が現れたりして、おとぎ話の様なステキな町でした。そして、いつのまにか周遊路一周を終えていたみたいで、最後はキラーニー国立公園へ行きました。あまり滞在時間がなかったので、コケと蔦しか覚えていませんが、雰囲気は最高でした。一言で例えるなら、妖精が出てきそうな空間でした。あわよくば、レプラコーンが見たかったです。

夕方にはキラーニーの町に到着しました。旗が印象的で、町にはゆったりとした賑やかさがありました。音楽系とスポーツ系のパブが多く、ムードあるメロディーと陽気な笑い声が相まって独特の雰囲気が漂っていました。夜になってからも、しばらく散策をしていました。20時くらいになると飲食店以外のお店はちらほらと閉まってきていましたが、土曜日だったからなのか、町にはパブをはしごしている人たちで賑わっていました。ホステルへ戻ると、一部の人々がラウンジでどんちゃん騒ぎをしていたので、私と友人は部屋へ直行し、移動の疲れもあったので21時には就寝しました。

「ここはどこなんだ!?」状態で終始ツアーに参加していましたが、なかなか楽しかったです。別の日に参加した友人は、予定表がないのが辛くて嫌だったと嘆いていましたが、私のように適当に身を任せて楽しめる人にはおススメです。今回行ったケリー周遊路へは、また時間があるときにゆっくり巡りたいです。

ツアーの途中に立ち寄ったフリーマーケット

色とりどりの建物が建ち並ぶスニームの街

キラーニーの街並み

キラーニーの街並み その2