フランス(ソルボンヌ大学)に留学している学生から現地レポートが届きました。 派遣留学生の声:フランス

2015年11月10日 

フランスに来て1ヵ月が立ちました。フランス語が全く話せなく、英語もそれほど得意ではない私も一カ月をへて、自分の今の英語のレベルと同じくらいには話せるようになりました。 フランスはどんな所かと聞かれたら、フランスは東京に似ていると答えます。電車の本数も多く、バスがよく走っています。国際的で、色んな人が忙しく街を歩いています。

フランスに来てまず感じたことは、フランス人は優しいということです。飛行機から降り、荷物を受け取るまで沢山の日本人と会いましたが、ほとんどの人が誰かと来ていて、「自分は一人なのだ」と強く感じさせられました。一人でやっていけるか不安に思いながらも重いスーツケースをワゴンに詰めていると一人の警備員らしき人が「手伝いましょうか?」と言ってスーツケースをワゴンに詰めてくれました。私はそのことがすごく嬉しく感じました。フランスで出会う日本人の8割は自分にとって冷たく感じる人が多いですが、現地のフランス人は警備員らしき人を始め、カフェの人や美術館の人、メトロに乗っている人、そしてホストファミリーの人、その周りで出会う人は優しい人が多いです。

私のホームスティ先は、一人暮らしの女性の家です。彼女は英語が話せなく、コミュニケーションは全てフランス語です。フランス語がほとんど出来なかった私は、全てのことがわからなくてそれでも何とか辞書と筆記で自分の伝えたいことやマダムが言っていることを必死でわかろうとしました。マダムは入れ歯のせいか発音が少し訛っていて理解できませんでした。そんな時、マダムの子供達とその家族が家に遊びに来ました。その人たちは英語がわかるので英語でアシストしてくれました。しかし、私も英語が得意ではないので彼らも私がわかる表現を使ってくれています。

フランスに来て5日目に現地の学校へテストを受けに行きました。すぐ始まるのかと思いきや、学校は11日後に始まりました。クラスでは、日本人は私だけで、他に台湾人、韓国人、トルコ人、ベネズエラ人、ブラジル人といった国際色豊かで年齢もバラバラなメンバーが揃いました。このクラスでは、フランス語と英語、スペイン語が主な会話のツールとして使われています。私は英語もフランス語も上手く喋れないため、周りのみんなと会話することがとても怖いと感じていました。でも、クラスメイトは私が喋れないとわかっていても話しかけてくれました。それからは徐々に自分から話しかけられるよう、自分の思いを伝えられるように心がけています。ぎこちない自分とクラスの仲間との関係も、日に日に良くなっています。私はトルコ人の女の子と同じ誕生日で、それを機に仲良くなれました。他のクラスメイトも誕生日をお祝いしてくれて、本当に嬉しかったです。

勉強はとても大変です。わからない単語も一杯あってテストも悪い点数を取っていますが、先生のフランス語はとても聞きやすく、積極的なクラスでとても勉強になります。私は空き時間が出来るとルーブル美術館に行き、デッサンをしています。
ホストファミリーとの食事は夜三食まで作ってもらえるので、残りは外食をしています。行きつけのカフェが出来、とても充実した毎日を送っています。今の生活は、時間に追われてばかりなので次の報告書を書くときにはもう少し時間に余裕を持った生活を送れるようにしたいです。

ルーブル美術館

コンコルド広場

パリ市庁舎前