中国(杉達大学)協定派遣留学生より3 派遣留学生の声:中国

2015年04月30日 

3月5日から始まった上海での生活も、あと数日で2か月が経過するところだ。4月は上海にも春が訪れ、急激に過ごしやすくなったと思う。また、生活にも慣れ、多くの中国人の友人との出会いもあった。勉強面でも、面倒見がよく毎日の生活を気にかけてくれる先生ばかりでとても助かっている。

まず、勉強面については、4月はビジネス中国語を多く取り入れ始めた月と感じた。今のクラスは、私を含めた日本人3人、オランダ、イギリスからそれぞれ1名ずつの計5人でのメンバーとなっている。イギリスとオランダからの留学生は、中国語はもちろん、ビジネスを学びにきているため、ビジネス中国語は必須である。そのため、私達日本人もビジネス中国語を学んでいる状況だ。4月当初は、なぜ今の時期に難易度の高いビジネス中国語を学ぶのか、もっと基礎を学んだ秋学期からではだめなのかという気持ちが芽生えていた。また、個人的にオランダやイギリスの留学生たちの意見をきいたところ、彼ら、彼女らも問題は違えど、授業進度に満足していないという事がわかった。それぞれの実力が異なるため、このような感覚をそれぞれが抱いてしまうのは仕方のない事なのかと思ってしまっていた。しかしその後、杉達大学留学生会の張先生をはじめ、先生方が、今の授業進度に満足しているか、これからどのようにしてほしいかなど事細かに訊ねてくださった。ライティングの授業進度が遅いことを伝えたところ、授業が進む速度が速くなったので、改善されたと感じた。その他ライティングもリスニングも、先生は違うが、それぞれの先生が週末に何をしていたのかなど勉強面以外でも気にかけてくれているので、上手くコミュニケーションがとりやすい環境だと思う。

次に、生活面についてだ。冒頭でも述べたように、4月は友人も増え、外に出る機会も多かったように思う。友人がまた友人を紹介するなど、改めて中国は人脈を重視しているのだと感じた。特に印象に残っていることとして、4月前半の週末に行ったピクニックがある。去年の中国短期研修で知り合っていたリウさんの紹介で、生徒会のようなグループに入れてもらえ、一緒にピクニックに行くことができた。日本語学科ではなくても、知っている日本語で会話をするなど楽しい時間を過ごすことができた。 また、新たな変化としては杉達大学内のクラブに所属し始めたことが挙げられる。私はバドミントンを中学時代にやっていたので、バドミントンクラブを一度見学に行った。はじめは日本語学科の人もいなく、言葉が通じない状況に1人でいる事が苦痛であったが、幸い気にかけてくれる人も多かったため、今では少しずつ試合をするなどして仲を深めている。

生活面も慣れ始めた今、気を抜かず中国語学習を続けていきたい。また、約1年後の帰国後は就職活動や、単位、卒業論文やゼミ学習など、やらなければいけない事が山積みだと思う。今から計画的に先の事を考え準備しておきたい。