フランス(ソルボンヌ大学)に1年間留学している学生から現地レポートが届きました。 派遣留学生の声:フランス

2016年01月15日 

「師走」と書くこの時期に似合うのではないかと思うくらい忙しい1ヵ月でした。1月中旬に行われる学期末最終テストに向けて、勉強も今まで以上に難しくなって行きました。まだどのようなテストをするのか分からないという不安を抱えながら、授業の難易度が上がり全然わからない状態でしたが、それでも授業についていこうと必死でした。クラスメイトは皆、やる気のある子が多く、授業内容も充実していて私にはもったいないような素敵なクラスでした。

クリスマスムードに包まれた町はとても綺麗でした。キラキラ光る街路樹や大きな凱旋門を実際に見ると写真からは感じることのできない凄さに圧倒されました。フランスでクリスマスと言えば、マルシェ・ド・ノエル(ドイツのクリスマスマーケットと似ています)が人気で、小さなお店が並ぶその姿はとても可愛らしいです。クリスマスの期間で一番人が集まるのが、日本でも有名なシャンゼリゼ大通りです。シャンゼリゼ通りのイルミネーションは凱旋門からマルシェ・ド・ノエル、コンコルド広場にある大きな観覧車までとなります。マルシェ・ド・ノエルでは温かいワインやココア、チュロスが人気で、他にも石鹸や服、雑貨などが売られています。

クリスマスはホストマザーの息子夫婦が主催したパーティーに行きました。パーティーに来ていた人々は皆優しく、とても良い時間を過ごせました。クリスマスの楽しみの一つであるプレゼントは、フランスでは靴下ではなく靴に入れるそうです。クリスマスプレゼントをもらえるのは子どもだけではなく、大人ももらえるのでフランス式のクリスマスプレゼントの渡し方はとても夢があって好きです。私もちゃんとプレゼントをもらえることができたので、嬉しかったです。

後日、私はクリスマスパーティーに参加していた人に誘われ、その人の友人の誕生日会に行きました。その人の友人は独学で日本語を勉強しているらしく、久しぶり日本語での会話になんだか安心しました。そして私はこの誕生日会で、たくさんフランス人の友人を作ることができ、とても嬉しかったです。

年末はその友人たち数名と友人の家で過ごしました。私の友人は皆、私よりも年上なので結婚して子どもがいる人もいます。私を招いてくれた友人はモロッコ出身の人と結婚していたので、モロッコ料理を食べながら年越しをしました。おいしいモロッコ料理と楽しい雰囲気で新年を迎えました。私の新年の抱負は、「語学を今より頑張って現地の友人をもっと作りたい」です。

これまで書いてきたような楽しいことばかりではなく、もちろん大変なこともありました。フランスには「OFII」と呼ばれるフランス移民局があるのですが、私は学生ビザで4カ月以上滞在するので手続きをしなくてはなりませんでした。10月には書類を送り、12月になってようやくOFIIを訪れる日が決まりました。しかし正式な手続きを行うための必要書類が揃わず、焦りや不安がありました。特に苦労したのが、ホストマザーに滞在証明書を書いてもらわなければならなかったことです。ホストマザーにとっても今まで書いたことのない書類だったので、なかなか書いてもらえなかったこと、またその書類が期日までに必要でとても重要だとうまく伝えることができませんでした。なので、フランス語の先生や友人たちに相談、協力をしてもらいホストマザーにその書類を書いてもらうことができました。ようやく必要書類を手に入れ、OFII登録も済み、フランス滞在3カ月目にしてやっと正式にフランスへの滞在が許されたので安心して勉強に励みたいと思います。

ノートルダム大聖堂のアドベントクランツ

クリスマスパーティーの時に出たデザート

12月30日に訪れたエッフェル塔