アイルランド ダブリンシティ大学に語学留学している学生から現地報告レポートが届きました。 派遣留学生の声:アイルランド

2015年10月10日 

頬を打つ風がすっかり冷たくなり、日増しに秋の深まりを感じます。「聖人と学者の島」と言われるアイルランドの地に降り立ってから、早一ヶ月が過ぎました。待ち望んだ留学生活は変化に富んでおり、忙しくも充実した日々を送っています。

私は着いた当初よりホームステイをしています。滞在先は学校から徒歩10分ほどの場所に位置しており、保育所勤めのホストマザーと26歳のホストブラザーとSilkという意味の名前を持つ猫一匹と一緒に生活しています。ホームステイで気になることといえば、ハウスルールとホストファミリーとの相性ですが、幸いなことに私はすてきなホストファミリーと出会うことができたので、その点については一安心しています。これから10ヶ月の間こちらの家庭でお世話になるので、ハウスルールを遵守しつつ楽しく過ごせたらと思います。

語学学校の第一印象は、アジアから来た留学生が多くいると感じました。最も多いのは私を含めた日本人、その次に韓国人、スペイン人が多いです。語学学校はダブリンシティ大学という学校に付属しているので、大学の敷地内にある様々な施設を利用することができます。図書館をはじめ、ジム、映画館、カフェ、そしてバーもあります。私は放課後に図書館を利用することが多くあります。階によって私語の制限があるので、宿題や自習をする際には上の階へ行き、グループワークの相談などをする際は下の階でクラスメイトと集まったりします。留学生によっては自室よりも快適だということで、なかなかに好評を得ている施設です。敷地内において不便な点を一つ挙げるとするならば、トイレの流れがあまり良くないという点です。水道事情が異なるためなのかはわかりませんが、休憩時間で込み合う際は少し厄介ではあります。しかしながら、異国の地へ赴いたので、そういった不便さは事前に心得ています。言語や習慣の違いを発見することも学びの一つ、その差異を楽しんでいきたいです。

今月は視界に入るすべてが見知らぬもの、見知らぬ場所、見知らぬ人々で溢れていました。知らないことが多い分、その一つ一つから刺激を受ける事ができ、ただ道に立っているだけでとても楽しいです。本来の目的である英語の勉強ももちろんですが、現在も在籍中の歴史文化学科の学びでもある宗教や歴史についても新しい知見を得たいと考えています。アイルランドは神話や伝承の宝庫でもあるので、未知のもの、神秘的で説明がつかないようなものも積極的に探求していきたいです。