HSK4級への挑戦と茶文化再発見 派遣留学生の声:中国

2014年11月13日 投稿者: 上海杉達大学 国際社会学科2年 菅原加奈子

秋も一段と深まり、本格的に上海も寒くなってきました。夏休みが終わってからは早いもので、あと二ヶ月ほどで留学生活が終わってしまうと考えると、今以上に充実した留学生活を送りたいと思うばかりです。

後期からは前期以上に授業も生活面においても内容が濃くなり、先月はHSK4級の試験を受け、現在結果を待っています。100%合格しているとはいえませんが、HSKに向けて努力をしてきたので自信はあります。私はリスニングが苦手で、HSKの試験勉強のときにも特に力を入れて対策をしてきました。中国語が聴き取れる、聴き取れないという問題以前に、私自身の聴力を鍛えることにしました。今までは日本語という、生まれてから19年間聞き慣れてきた音の中にいたので気がつきませんでしたが、あまり聴き取れなくても感覚で理解していた部分があるのだと思います。

後期に入ってから受けている、通訳の授業では日本語のラジオが流れ、その聞こえてくる言葉の陰を追うような感じでワンテンポ遅く聴き取った言葉をそのまま声に出すという訓練をしています。やはり、母国語でも流れている言葉の後を追うということは難しく、とても良い聴力の訓練となっています。次に、中国語でも同じように後について声に出すのですが、始めた頃は全くできませんでした。私はこの練習を欠かさずに行い、早いと思っていたHSK4級のリスニングが前より聞きやすくなりました。私生活に置いても、先生から以前よりリスニングが上がったとお褒めの言葉を頂き、今まで鬱屈としていた心情が少し晴れやかになったような気がします。

勉強面以外では、国際交流の先生方が私たち留学生に中国の茶道について紹介してくださいました。私は、家で茶道を習っており中高6年間茶道部に所属していたので、日本の茶文化のルーツである中国茶文化に興味がありました。中国の茶道と日本お茶道に共通点はあまりなく、日本は日本独自の茶文化を発展したのだと分かりました。しかし、互いに客をもてなすという点については、もてなし方こそは違いますが、同じでした。

中国から発展した茶文化は人と人の心を結び、美容や病気治療にも優れており、私たち人間にとってとても大切な文化だと思いました。このように中国には様々な文化の起源がありますので、茶文化以外にも触れてそれぞれの本来の意味を感じたいと思いました。