平和学研究科 平和学専攻

平和を創造する実践的な知見を習得します。

世界各地で多くの人がさまざまな形で、不安な生活を余儀なくされています。その原因は、戦争・武力紛争や軍事体制の強化といった直接的暴力、経済格差、差別・人権侵害、環境破壊といった構造的暴力など。それらは植民地主義のような歴史的背景、宗教的・文化的不寛容などの社会構造との関わりも少なくありません。問題解決に向け、広い知識、多様な視点、実践的な方法を修得し、積極的に平和の創造に取り組む人材の育成をめざします。

国際社会において平和を志す人材を育てる
2コース+実践英語

本研究科は平和学で修士号を取得できる日本唯一の大学院です。現代社会の様々な分野で平和の構築や創造に寄与する人材育成を目的に設立されました。修了後の進路に応じて2つのコースを用意すると共に、国際社会で必須の実践的英語能力を習得できるクラスを用意しています。

国際協力コース

将来、平和運動や国際協力に関わるNGOなどの組織リーダー、フェアトレードなど社会起業家などを目指す人の養成や再研修を行います。紛争・戦争といった直接的暴力のみでなく、日常生活における権力の非対称性に端を発する構造的暴力に対峙するための理論や実践を学びます。

公共/社会政策コース

育児や介護など、少子高齢社会に適応した生活のあり方に着眼し、地域社会を活性化しネットワークを構築できる人材の育成や再研修を行います。公務員や福祉関連職種就労者で、専門性を深めるための学びを希望する人、大卒者で園芸や保育の分野で、持続可能な社会に貢献する活動や働き方について実証的に研究したい人に最適です。

実践英語

本研究科は韓国の聖公会大学や、東南アジアのリベラル・ムスリムの研究者や活動家のネットワーク(Asian Muslim Action Network)と緊密な交流を持ち種々の交換プログラムを行っています。英語で行われるこれらのプログラムに対応できるように、ネイティブの教員による実践英語の授業が用意されています。

3つのポイント

1.小論文だけでも受験できます。

小論文、英語、小論文・英語の選択制です。英語が得意な方は、英語だけでも受験することができます。

2.長期履修制度があります。

仕事を続けながら大学院に通う社会人などに配慮し、本来の標準修業年限内(2年)での履修が困難な学生に対し、3年間又は4年間履修できるという制度です。

3.大学卒業資格がなくても受験できます。

現役大学生は大学3年終了時に一定の単位数を優れた成績で修得している場合、また大学を卒業していない社会人は本学大学院が大学卒業と同等以上の学力があると認めた場合に、入学試験を受けることができます。