修士論文を書き終えて

2009年10月05日 

こんにちは。恵泉大学院の人文学研究科で文化共生を専攻しているkeikoです。「1920年代の歌舞伎」というテーマで研究をしました。
恵泉の大学院は専攻の違う院生同士はもちろんのこと、先生方とも交流の時間がたっぷりあり、和気あいあいとした雰囲気が魅力です。勉強するつもりで学校に来ても、ラウンジや院生室で友人と顔を合わせると、ついついお茶をしながら話し込んでしまうというのが私の日常でした。

大学院には、同じ研究室の中でも全く異なる研究テーマを持った人が集まっていて、授業でもゼミでも、それぞれが自分の研究テーマを常に意識しながら意見を交換するので、共通のテーマの授業でも、人によって考え方がまるきり違うということをはっきりと実感しました。
全く専門の違う院生同士で研究発表をする機会も何度かあります。私にとって大学院ではこれが一番緊張する時間でした。発表の後は質疑応答があり、初めは知らない分野について意見を述べたり、質問することに戸惑ったりもしました。けれど振り返ってみると、思いがけない質問で新しい視点に気付かされたり、異なる分野の話に興味をそそられたりと毎回新鮮なことばかりで、初歩的なことでも恐れずに質問することで、院生同士協力し励ましあって研究に取り組んでいるという感じがありました。自分の研究テーマと向き合っていると、どうしても煮詰まってしまうことがありますが、このような時間があったことが大きな助けになったなぁと思います。

私はつい先日修士論文を書き終えたばかりですが、終わってみると勉強不足な部分や、まだまだ書きたいことがあったような気がします。執筆中に自分自身の考えが変わっていく経験もして、その度に苦労しましたが、今ではそれが醍醐味でもあったな、と思えます。
大学院全体のアットホームな雰囲気とも相俟って、恵泉の大学院は特に、毎日新しい視点を発見する機会に恵まれた環境ではないでしょうか。