学科の3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

  1. 人と人、人と自然との関係に関して蓄積されてきた園芸学、心理学および関連する領域における専門的知識を身につけている。
  2. 園芸学、心理学に関連する研究技法を修得し、データに基づいた分析と批判的思考とを繰り返しつつ、人と人、人と自然との関係において生じるさまざまな課題を発見し、それを解決する能力を身につけている。
  3. 専門的な知識や研究法、また実践的な学びを通じて、人々の生活活動における諸問題を提起し、仮説の発見・検証へと展開し、解決の糸口を見出してゆく力を身につけ、その探究・研究の成果を、適切に表現する能力を身につけている。
  4. 園芸学、心理学の観点から、人と人、人と自然との関係において発生する諸問題に対し、新たな人間環境や地域社会の可能性を見出し、自ら働きかけることによって、人々の多様性を認め合う価値観を有し、他者との連携の重要性を理解しつつ、ともに活かし合える実践能力を身につけている。

カリキュラム・ポリシー

  1. 人と人、人と自然との関係についての専門的知識を身につけるために、大学・学部の共通科目による幅広い科目群の履修に加え、園芸学、心理学に関連する専門基礎科目を1年次から配置し、より目的意識を持った学びを促しつつ、2年次以降の専門科目群へと繋げ、一貫した専門的知的能力の向上を図る。
  2. 園芸学、心理学という2つの異なる専門性を統合するための学科必修科目を配置し、協働する力を養うための実践的な研究の技法(扱い方)と理法(考え方)を学ぶ。さらに、事態を客観的に対象化するための適切な質的・量的データの収集、分析ができる能力を促進するために、統計的な手法による分析の考え方と扱い方を学ぶ。これにより、課題発見と問題解決能力の向上を図る。
  3. 園芸学や心理学、また関連する諸学問領域の視点から、問題を発見し、その解決に向けての情報収集と分析、さらに自らの考えをとりまとめて、社会に対して提案・発信できる力を養成する。そのために、1年次に開講されるゼミ、より専門的で実践的な基盤を形成するための2年ゼミ、さらに卒業研究へと展開する3、4年ゼミをすべて必修で配置し、少人数で学生が主体的に学びあう参加型の授業を行う。また、最終課題として卒業論文の執筆を必修とする。卒業論文は口述試験を課し、ルーブリックによって評価する。
  4. 専門的な基礎知識と情報分析力によって導かれた「人と人、人と自然との豊かな関係を構築する」うえでの問題提起とその解決に向けた実践力を形成するために、3年次からはより専門性に重点を置いた学科領域(「園芸文化領域」「心理領域」「環境領域」)の応用科目を配置する。また、学内はもとより学外の人々とも積極的に係わり協働して活動する実践的な演習、実習科目を配置する。これらの専門性の高い応用科目および、演習や実習での学びを通じて、我が事として社会の仕組みを理解するとともに、多様な人々との係わり(コミュニケーション)の中で、他者を、自らを活かす対人的な態度と能力を身につける。

アドミッション・ポリシー

本学科の学びの内容を理解し、次のような目的意識や意欲をもった学生を求める。

  1. 地域や家庭など身近な社会において人と人との関係が希薄になりつつある現代社会の問題に関心があり、園芸学、心理学を学ぶことでその情況を改善したいという想いがあること。
  2. 他者に関心を向けて、共感的に理解できること。
  3. 自らを省みて、自分の行動を適切に律することができること。

入学者選抜においては、受験生が身につけた能力を幅広く評価するために、以下のような入学試験を行っている。

  1. 「一般入試」においては、本学独自の入学試験によって、高等学校等までに身につけた基礎的な学力、思考力、表現力を評価する。
  2. 「大学入学共通テスト」においては、大学入学共通テストの成績によって基礎的な学力を評価し、合否を判定する。
  3. 「学校推薦型選抜(指定校推薦)」においては、推薦指定校としている高等学校に大学から推薦の条件を示し、面接試験を通して本学で学ぶ意欲があることを確認している。
  4. 「総合型選抜(AO)」においては、模擬授業とレポートを通して基礎的な学習能力を評価するとともに、面接試験によって人物と学習意欲を判断し、合否を判定している。
  5. 上記の他「社会人入試」「編入学入試」「留学生入試」において、小論文と面接を通して基礎的な学習能力と学習意欲を評価し、合否の判定を行う。