KEISEN Campus News by Teachers
教職員が恵泉にまつわる様々なことを紹介します。
日本語日本文化学科の魅力 PART2
2006年11月13日
京都ゼミ旅行
恵泉では、3年生になると、いよいよ本格的なゼミが始まります。
ひとりの教員に10名前後の学生がつき、
ひとつのテーマで、課題を調べたり、資料をつくって発表したり、
発表者に質問をしたり、意見を言ったりするのです。
私は専門が日本美術史ですので、私のゼミでは、
春学期は「源氏物語絵巻」の1場面を選んで発表し、
秋学期はゼミ生がそれぞれひとつの作品を選んで発表します。
そして、秋の展覧会シーズンには、毎年恒例のゼミ旅行があります。ゼミ旅行の目的は、
1、京都国立博物館で秋の特別展を、奈良国立博物館で「正倉院展」を見学、
2、『源氏物語』の舞台のひとつである宇治に行く、というものです。
もちろん、2泊3日の旅行で、ゼミ生同士の親睦を深めることも目的のひとつです。今年のゼミ旅行の1日目は、近鉄京都駅に集合して、特急で奈良へ。
興福寺、東大寺、正倉院の外構を見てから、奈良国立博物館で「正倉院展」を見学。
2日目は、宇治上神社、源氏物語ミュージアム、平等院鳳凰堂を見学。
最終日は、風俗博物館で袿と狩衣のコスプレをしたあと、
京都御所、三十三間堂をまわり、京都国立博物館で特別展「京焼」を見学しました。
ゼミ旅行の詳細は、私のブログでご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/mariko1961/
日本語日本文化学科助教授 稲本万里子
写真1:奈良公園
写真2:平等院鳳凰堂
写真3:京都国立博物館
英語コミュニケーション学科の魅力Part 2
2006年11月06日
「英語でコミュニケートしたいと思っているあなたへ」
Communicateを辞書で引いたことがありますか? ある英英辞典には、"1.exchange information" 誰と?"with other people"、どうやって?"using words" と続きます。
10年後、世界で約20億人が英語を学習し、約30億人(世界の人口のおおよそ半分)が話していると予測されます。
勿論、英語での情報が最も多いことは言うまでもありません。"2.express your thoughts and feelings" どのように?"clearly"とあります。
現在、英語のネイティブと、ノン・ネイティブの割合は、1:3です。
英語を母語としない人の方が多いのです。相手が求めるのは、「あなたの考えや気持ち」なのです。
ネイティブのような発音より、はっきりと相手にわかるように伝えることです。"3.understand"Communicationの目的は、一方通行ではなく、互いを理解することです。
英語を学ぶから、英語で学ぶ、さらに、英語でコミュニケートすることを目指して、英語コミュニケーション学科で学びませんか?
英語コミュニケーション学科教授 長阪朱美
文化学科の魅力 Part2
2006年10月30日
文化学科のある日のゼミ・・・(学生A) フカヒレは中華料理の王様みたいに思っていたけど、その歴史は意外と新しいんですね。
(学生B) とくに宮中では、新しい食べ物がなかなか受け入れられないこともあったんでしょうか?(学生C) 日本では江戸時代ににぎり寿司が始まるようですが、海産物を食事に取り入れてきた伝統の上に、新しい試みがあったんだと思います。
(学生D) 大地震がきっかけでにぎり寿司が日本中に広まるなんて、歴史には皮肉なことも多いんですね。
・・・文化学科は好奇心の固まりです。
文化学科助教授 高濱俊幸
人間環境学科の魅力
2006年10月23日
小学生の裏山探検
毎年2月、小学生20人が大学の「自然観察林」にやってきます。地域の市民とゼミ生が共同で主催する「小学生自然観察会」。このような実践を通じての学びが、人間環境学科の特徴です。 小学生と遊んでしまう学生もいるし、子どもの気持ちがわからないと泣き顔の学生もいます。
1年間、この日のために動物や植物のこと、生態学、身近な環境の大切さを学び、子どもの発達心理学などの講義も受けてきたはずなのに、なかなかうまくいきません。 計画も実施も、保険の手配も、ゼミの先輩の助言を受けながら、学生たちの責任で行います。父兄や市民が見守るなかですから、かなり緊張するようで、野外での活動を終え教室に入るころには、学生たちの顔に疲労が見えます。
子どもたちは教室でも元気で、雑木林で体験したことを、画用紙に落ち葉や木の実を貼って絵日記にしていきます。それを手伝っているうちに学生たちに笑顔がもどり、子どもたちの「来年もまた遊んでね」の声で、ようやく学生たちはほっとした顔になります。
でも、それで終わりではありません。夕方の教室で反省会をし、そして報告書の作成の打ち合わせをします。
4月には報告書を新しいゼミ生に配り、翌年2月の「観察会」の準備がはじまります。
人間環境学科主任 新妻昭夫
国際社会学科の魅力
2006年10月16日
たくさんある魅力の中から、今日はフィールドスタディのプログラムを紹介します。
今年の夏休み10日間、12名の学生と共に「ヨーロッパの宗教と音楽」というテーマで、ドイツとオランダに行きました。ドイツのベルリンでは、戦争中のユダヤ人迫害の歴史と抵抗運動を学ぶ施設等を訪れると共に、楽聖バッハの町、ライプツィヒでの礼拝に出席、オランダでは、恵泉のチャペルに入っているパイプオルガンの製作工房を訪ね、オルガン制作の現場を見学すると共に、歴史的なオルガンでの演奏指導も受けました。
このような現地でしか体験できない学びは、皆さんの一生の宝物となるでしょう。このプログラムは、ほんの一部です。アジア、アメリカ、ヨーロッパの各地でプログラムが展開しています。
あなたもぜひ一緒に行きましょう!
国際社会学科主任 川島堅二
写真1:バッハの銅像
2:ベルリン
3:ライルオルガン社