12/14(水)KPKAが中学1年生4クラスの平和学習を担当しました!(その2)

2022年12月19日

12月14日(水)朝8時45分、1時間目の鐘が鳴り、KPKAメンバー12名は、3人一組で4つの教室に分かれました。黒板には大きな文字で「恵泉平和紙芝居研究会KPKA(クプカ)」「平和の語り部になろう!」と書かれ、学生の名前も読み仮名付きで大きく書かれています。すべて担任の先生方の温かなご配慮でした。
担当の3人は笑顔で教壇に並んで立ち、両頬のそばにパッと手のひらを開いて振りながら、「みなさん!!こんにちは~!!ク・プ・カ・で~す!!」と明るい挨拶。その瞬間、生徒さんの顔もほころび、教室は和やかな雰囲気に。
自己紹介、KPKAの活動説明、アイスブレイクの手遊びと参加型紙芝居がこの授業の「導入部」です。
手遊び歌の「はじまるよ はじまるよ」を耳にした瞬間、生徒さんたちは「ハズイ!(恥ずかしい)」「メチャ懐かしい!」など声をあげながら立ち上がって手拍子を始めます。担任の先生が参加してくださったお陰もあって、教室は大盛り上がり。手を叩いたり、体を揺らしたりして、最後のフレーズの「♪手はおひざ~♪」まで声を合わせると、一体感にがうまれました。紙芝居『みんなでぽん』の実演では、演じ手の掛け声に合わせてクラス全員が一緒に手を叩きます。最後の場面「みんななかよし。よかったね。お・わ・り!」で息が揃ったところでいよいよ平和学習へと進みました。

「こんなふうにみんなで笑って楽しめるのは、私たちが今、戦争をしていない平和な国に住んでいるからだよね。」「でも、日本も戦争をしていた時代があるのは知っている?」と語り掛けると、さっきまで和やかだった教室の空気は一変します。
国語の授業で勉強した『大人になれなかった弟たちに...』(米倉斉加年著)の挿絵が黒板に貼られ、戦時中の犠牲者の多くは子どもや女性だったこと、死因は飢えや病や空爆によるものだったことなどを伝えた後は、「原子爆弾」、「原爆ドーム」、「被爆樹木」等の写真を黒板に貼ります。夥しい数の建物や植物、動物など、人以外の存在も被害にあったことを共有した後は、広島に投下された原爆で死亡した人は多摩市の人口と同じ14万人だったこと、広島の爆心地付近には8,000人の中学1年生が動員されていて、そのうちの6,000人が犠牲になったことなど、生徒さん達は前のめりなって聞き入っていました。

次に黒板に「戦争」と書き、心に浮かぶ言葉を挙げてもらい、さらに「平和」と書いて何を思い浮かべるかを問いかけます。日本が戦争をしていた時期の出来事や1945年以降の戦争のない時代についても対話によって生徒さんたちと確認し合います。そしていよいよ紙芝居『二度と』(松井エイコ作、童心社刊)の実演となりました。
1時間目の生徒さんたちの変化や、今回の経験からの学びについて、2人の学生は以下のように綴っています。

「中学生という大人になり始めた子どもたちの前で紙芝居を演じるという機会はなく、とても緊張した。『みんなでぽん』を演じる前は、中学生の子たちが一緒に手を叩いてくれるか不安だったけれど、とてもノリがよくしっかりと手を叩いてくれて良かった。一部乗り気ではない人の反応を気にしてしまったり、緊張してしまったりした為、練習より話すスピードが早くなってしまったのが反省点だ。
Y.Yさんの進行がとても鮮やかでクラスの誰もが寝てしまうことなく真剣に聞いていた。また、Y.S.さんとY.Yさんの『二度と』の実演では、最初に行った楽しい紙芝居のイメージが強かった為、初めの方は皆笑顔を浮かべていた。しかし、徐々に話が進むにしたがって真剣な顔つきになっていったのをよく覚えている。
平和学習で特に印象に残った点は、クラスの皆の戦争・平和へのイメージだった。戦争を経験したことがない、戦争と言われてもあまりピンと来ない為か「戦争ってどんなイメージ?」と聞かれても中学生の皆さんからあまり意見は上がらなかった。しかし、平和について聞かれると沢山の手が上がり、皆が思い思いの平和へのイメージを教えてくれた。ひとつひとつの平和への思いを聞き、このような平和な世界が続くように頑張りたいと思った。
人に教わる、自分で考える、意見を交換する事が多かった平和学習だったが、今回【教える】という視点で考える事が出来てよかった。」

(国際社会学科1年K.M)

「多摩大学附属聖ヶ丘中学校での平和の授業がようやく無事に終わった。ほっとした感じがする。中学一年生に平和を伝えるのは意外と難しいかもしれないと思っている。今回授業が想像よりうまく進んだことに本当に感謝したい。台本は詳しく書かれていたし、説明用の写真も用意してくれて、これは全部KPKAのメンバーと岩佐先生のおかげだ。Wさんが優しい声で生徒たちに授業をする姿とAさんが生徒たちに紙芝居を配ったり、生徒たちの練習を聞いたりしている姿はいまも鮮明に記憶に残っている。自分も『二度と』の3場面を演じて、その時の気持ちがちゃんと生徒たちに伝えられればと思っている。今回は本当に大切な経験で参加出来てよかった。」

(協定留学生・中国・BX)

また、2年生のWさんは、以下のように振り返っています。

今回、中学1年生を担当して感じたことは、生徒一人一人が、戦争や平和について考えるまなざしを持っていたことだ。それを実感したのは、2時間目にグループごとに平和紙芝居を読んでいる風景を歩きながら見ていたときだ。真剣に紙芝居を読む生徒を見て私は「こんなふうに、私たちがやっている紙芝居は若い世代へ受け継がれていくのだな。」と思った。そう考えると、私たちの活動はとても意味のあることだと、誇りに感じた。素直な気持ちで平和について考えることの大切さと価値の高さを深く認識できた一日だった。

(英語コミュニケーション学科2年W.S.)