実用教育の場から社会的承認の場へ

「実用教育の場から社会的承認の場へ」

  大学はどこを目指すべきか。
  『中央公論』2012年2月号の「大学改革特集」に寄稿した「実用教育の場から社会的承認の場へ」を若干の改稿を施し、掲載してみます。
  学生たちがここにいてよかったと思える大学になること。それも有名大学で、誰もが沿っている大学に入れたという安堵感を覚えるのではなく、古今東西の学問に触れ、社会的に重要な活動をしている教職員と共に学ぶことを通じて、人間という存在の尊厳を確認し、「ここに来て良かった」と思えるようになること、それが恵泉教育のひとつの目標だとはいえないでしょうか。

  私が大学に何を望んでいるのか一言しておきましょう。――第一に、教師も学生も、できるだけ自由に研究し、教育し、学習する場でありたいというのが私の願いです。第二に大学における研究と教育を通して、私たちが人間らしい人間になることを私は切望します。"人間らしい人間"が何を意味するかは検討を要することですが、ともかく、ここで強調したいのは、人間が、他の何ものかの道具であったり、手段であってはならないということです。第三に、大学は、大学人のためだけのものではなく、大学外の社会にも役立ち、人々の生活を豊かにし、すべてのひとが人間らしく生きることに貢献したいものです。

記事は文部大臣を務めた永井道雄のこの言葉から書き始められます。

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