KPKA 長崎県立大学の学生さんとの紙芝居交流会

2022年02月28日

2/18(金)KPKA(クプカ)は、長崎県立大学の柳田多聞先生のゼミの皆さんとZoomによる紙芝居交流会を行いました。教員学生合わせて10名の参加者が、一人ずつ自己紹介をした後、はじめに柳田ゼミの学生さん3名が、次にKPKAの2名が実演し、互いにコメントをシェアしました。KPKAのメンバーは、柳田ゼミの皆さんの豊かな表現力と伝える力に刺激を受け、素敵な演じ手となれるよう練習や勉強を重ねたいという意欲がさらに高まったようでした。

交流会の後に柳田先生からいただいたメールには、「客観的な視点で『上手な語り』であるかどうかというよりも、『自分の言葉(自分自身の思い)』になっているか?を大切にしよう、と学生にはいつも伝えています。」と書かれていました。「自分の言葉になっているか?」を常に問う姿勢は、自身の内面を深く掘り下げることであり、それは人としての成長に繋がる大切な営みであると気づかされます。

柳田先生はじめ3年生のTさん、Hさん、Wさんの素敵な実演と示唆に富むコメントは、KPKAにとっての新たな道標となることでしょう。本当にありがとうございました。2回目の交流会3/4(金)も、よろしくお願いいたします。

<実演作品>

  1. 『カヤネズミのおかあさん』 長崎県立大学 3年 R.Tさん
  2. 『おひゃくしょうとえんまさま』長崎県立大学 3年 A.Hさん
  3. 『ひよこちゃん』長崎県立大学 3年 N.W.さん
  4. 『いもころがし』恵泉女学園大学 1年 Hanami O.さん
  5. 『三月十日のやくそく』恵泉女学園大学 1年 S.W.さん
長崎県県立大学3年生Tさんの実演
長崎県立大学の皆さんとKPKAメンバー

わたしのまなび

他の大学の方に向けて紙芝居をするという今回の交流会は、私にとって初めての経験でした。ゼミ生以外の人に向けて紙芝居をしたり、されたりということがなかったので、とても新鮮でした。
この交流会を通じて、まずは演じ手の個性を感じました。同じ作品でも演じ手によって作品の色や伝わり方が変わってきます。作品をどう自分のものにできるか、どういきいきと表現できるか、自分次第で変えることができるのだと思いました。それぞれの演じ手の特徴が活かされた紙芝居を聞けたことでこのように考えることができました。
また、私たちと同じように紙芝居に取り組んでいる大学生がいると知れて嬉しかったです。同じ作品に向き合ったり、同じように読み方を研究していたりして、親近感がわきました。私も負けてられないなと、より技術を磨いていこうと思えました。
短い時間でしたが、とても充実した経験ができました。

(長崎県立大学 国際社会学科 3年 A.H.さん)

2月18日、KPKAは、長崎県立大学の皆さんとのzoom交流会を行いました。 お互いに練習してきた紙芝居を演じ、感想や質問を交わしあうことで、普段は得られない意見やアドバイスを頂く貴重な機会になりました。 また、私は今回の交流会で司会を務めさせて頂きましたが、これもまた自身が成長する大事な経験になりました。外部の方との正式な交流会ということもあり大変緊張しましたが、先生方のサポートのおかげで何とか乗り切ることが出来ました。 司会を務めるにあたって特に意識したのは、「言葉遣い」「時間配分」「事前準備」です。正しい言葉遣いの確認は勿論、スムーズな進行と時間管理の為に前もって手帳に簡単な台本を書いたことは、とても苦労はしましたが後々の自分にとっても役立つ良い経験だったのではないかと思います。 次回の交流会では、是非私も紙芝居を演じたいと考えていますが、今回のように紙芝居を演じなくても、違う形で自身の成長に繋げられることを今後の活動をするうえでも大事にしていきたいと思います。

(日本語日本文化学科 2年 M.M.)

今回の長崎県立大学の方々と交流できたことは、自分にとってとても喜ばしいイベントでした。以前から、他大学の方と紙芝居を読み合ったりして交流がしたいと思っていたので、その願いがこうして叶えられたことに、企画に携わってくださったすべての方に感謝です。
まず、長崎県立大学の学生さんの紙芝居の演じ方には素晴らしいところがたくさんありました。私は今まで、紙芝居を読むうえで大切なことを多く学んできましたが、柳田先生のゼミの学生さんはその多くができてらっしゃいました。一人ひとり個性を生かして紙芝居を演じられていましたし、声のトーンを上げるところ、下げるところ、紙芝居の登場人物になりきる具合をしっかり掴んでいらして、完璧に値するほどの実力を感じました。
次に、私が一番すごい!!と思ったところは、みなさん共通して顔を上げていたところです。紙芝居を読む際、特にみんなの前で発表する時は、脚本を読むことに集中し過ぎてしまい、顔を上げることがなくなり表情が見えなくなりがちです。しかし、長崎県立大学の皆さんは、しっかりと顔をこちらに向け、大々的に表情を見せることができていて、聞いているこちら側としてもなんとも引き込まれる紙芝居でした。顔が見えることにより安心感が生まれたり、表情もその場その場に沿って変化していたので、紙芝居の一枚一枚の世界により引き込まれたりもしました。これは私も見習いたいところです。
最後に、私自身の紙芝居実演『いもころがし』への感想やアドバイスもいただくことができてとても充実した時間になりました。特に柳田先生や柳田ゼミの皆さんからのコメントは普段とは違う視点からということもあり、新鮮でした。違った立場の方から助言をいただくことは、自分が普段気付かないようなことを発見できるのでとても勉強になりました。

(国際社会学科1年Hanami O.)

私は、2月18日(土)に長崎県立大学柳田ゼミの皆さんと、紙芝居交流会を行いました。東京から遠く離れた長崎県とZoomで交流できる機会は今までになかったので、とても新鮮な感じがして良かったです。恵泉側からは4名、長崎県立大学さんからは3名、岩佐先生や須藤先生、柳田先生を含め、10名が参加しました。私は、「三月十日のやくそく」という紙芝居を読むということもあり、とても緊張していました。しかし、自己紹介や長崎県立大学の個性的な皆さんが紙芝居で語りかけている場面を通して、だんだんと緊張感がほぐれていき、とても楽しい一日となりました。
長崎県立大学の皆さんは、お一人お一人が演じる紙芝居を自分のものとして捉え、登場人物の声のトーンを変えたり、明るい場面・暗い場面・物語の流れが急に変化する場面などをしっかりと認識し、適度な合間を取ったりしていました。私も、だんだんと物語に引き込まれ、クスッと笑ってしまう場面もあり、本当に楽しかったです。私が演じた『三月十日のやくそく』も、登場人物を自分に置き換え、さまざまな工夫を通してやっと自分が演じる1つの作品として受け止められたような気がしました。ひとつの紙芝居を演じるのは、容易なことではありません。演じる人の思いが作品と一体化し、聞き手の方に語りかけるには、相当な努力や時間が必要です。このような紙芝居ならではの良さを、他大学の皆さんから客観的に学ばせてもらうことができ、貴重な交流会となりました。これを機に、私は『三月十日のやくそく』という作品にさらに磨きをかけ、また他の作品も演じてみたいと思っています。

(英語コミュニケーション学科 1年 S.W.)