「い、いつのまに?!」

 ある休みの朝、窓を開けようとした時,いつも窓辺に置いてあるサボテンの鉢がレースのカーテンにひっ掛かり倒れそうになりました。
 あわてて、起こそうとサボテンをとっさにつかんだところ、「痛っ!たたたたー!?」。思わず手をはなしてしまいました。つかんだところをよく見ると、まともに刺さったら血がでそうな位、鋭く固い棘が生えていました。「い、いつのまにこんなに・・・?」。実はこのサボテンは数年前に、百円均一ショップで買ったものです。図書館入口前のスペースを学生の皆さんが勉強したり、静かに休息するスペース(現在の通称「Lカフェ」)にリニューアルすることになり、なにか緑の可愛いものを置きたいとミニサボテンを2つ、個人的に買ったのです。その後、他の植物もあるのであまり目立たないこともわかり、2つとも家に持って帰りました。まもなく、一つは枯れてしまい、今ある一つが残りました。しかしこれもいわゆる「サボテン」だった当初の姿から次第に遠ざかり、不思議な形状(写真①)になってしまいました。(この変化を「徒長」というそうです)それでも何となく可愛らしく、水をやるたびに頭(?)のてっぺんをツンツンなでたりしていました。なかなか大きくならず、ゆくゆくはこのサボテンも枯れてしまうのだろう、と思っていたのです。しかしそれから数年経っても枯れはせず、ある日気づいてみると、「不思議な形状」が薄れ、普通のサボテンの形に近づいているのに気付きました。ひとまわり太くなっている様にも見え、窮屈そうなので鉢替えもしてやりました。最近は下半分が白い皮の様なものに覆われてきたので、病気かと心配したら、「木化」といって、環境から身を守るための変化とか。そうこうするうちに、冒頭の朝の「事件」に。気付いてみれば人間が触れられないくらい鋭い棘と鎧みたいな皮を身にまとってしまったサボテン。(写真②)思えばこのサボテンも今年で7年目を迎えます。その年月に「人間界」ではどれほど色々な事が起こったことか・・・。年齢だけ重ね、変わっていないと思っている自分でも実はどうなのか?ましてや若い学生の皆さんは、この4年間でどれほど成長し、変貌を遂げた事でしょう。そうと気づかないのは自分だけだったりして・・・。新たな世界を前に、ひるむ必要もないことでしょう。心から、卒業のお祝いを申し上げます。(A)

サボテン①.PNG
                                                                写真①

サボテン②.jpg
                                 写真②