年新た/とし あらた
今年は家族が入院中のため、初めてひとりで新年を迎えました。一人暮らしの方にとってはごく普通のことかもしれませんが、長年家族と共にお正月を迎えてきた身には心細く、ちゃんと年を越せるのか心配でした。ところが、年末の大掃除から始まる準備や、明けてから15日までにやる事のなんと多いことでしょう。おかげで寂しさを感じる暇もなく過ごせました。
自営業だった影響なのか、私の家には神棚や仏壇が合わせて4つあります。お正月前にそれぞれに鏡餅をお供えし、三が日は毎朝(といってもお昼近くに)雑煮とおせちを供え、お下がりをいただきます。家族が一緒ならそれほど大変ではありませんが、一人で4か所分を処理するのはちょっと苦しい。関東風のシンプルなお雑煮だからこそ続けてこられたのだと、今更ながら知りました。
というのも、2日目に「北海道風」お雑煮を作ってみたのです。暮れに図書館スタッフのSさんから伺ったレシピで、関東風と同じお醤油味です。
簡単に作り方を書くと、細く切った根菜(大根・にんじん・ごぼう)と高野豆腐、鶏肉を煮て、焼いたお餅を入れます。お椀によそい、せり、焼いて一口大に切った甘塩の鮭、最後にイクラをのせて出来上がり。あくまで自己流ですので、おせちで使い切ったごぼうは入れず、買い忘れたせりの代わりにみつばを使い、台所事情からイクラは見送りましたが、鮭は生鮭を自分で甘塩に仕立てました。これが、忙しさにかまけて年末から精進料理のような食生活が続いていた私には、衝撃的な美味しさだったのです。
人生初の、具がたくさん入ったお雑煮を楽しんだのも束の間、少量でも4杯は食べきれず、2回の食事に分けていただきました。
自宅に居ながらにして旅行気分を味わえますので、皆様もぜひ、各地のお雑煮を試してみてはいかがでしょうか。(N)