"柳川"にて
5月に旅行で福岡へ行った際、水郷の街として知られる柳川にある"北原白秋記念館"に立ち寄りました。柳川は川下りや鰻が有名で、風情のある雰囲気を感じながら記念館に着きました。造り酒屋を営んでいた白秋の生家は大きく立派な家で、豊かな家庭で育った様子が感じられ、柳川という自然環境も白秋の作品に大変影響しているように思われました。
北原白秋というと、個人的には日本歌曲で有名な"からたちの花"や"この道"(山田耕筰 作曲)が浮かびます。記念館のお庭にはミカン科のからたちの木がありました。"からたちの花"の歌詞にある「白い花」はすでに終わっていました。「青い青い針のトゲ」は本当に5,6㎝位ある長い長いトゲでした。そしてこれから秋には金色(黄色)にみのる青い実がたくさん見られました。からたちの木は生垣にしている場合が多いようですが、私はまだ実際に見たことが無く、いつも歌詞を想像して聴いたり歌ったりしていたので、今回実物を見ることが出来てとっても良かったと思いました。記念館の中ではたくさんの作品の曲がずっと流れていて、白秋の世界に思いっきり浸りながら見学できました。帰りに、可愛らしい小唄集とからたちの花のファイルを記念に買いました(写真)。
柳川というと、出来れば鰻を食したかったのですが時間の都合上お店に行くことが出来ませんでした。しかし、たまたまテイクアウトの出来るお店を発見。急いで買って博多行の電車に飛び乗りました。テイクアウトなので期待せずに後でいただいたら、なんと美味しいことか‼
最近、また"からたちの花"を歌ってみました。上手くはなってはいませんが、あの日の柳川の思い出が目に浮かび今までとはちょっと違う(⁈)...ような気がしました(笑) (S)
