新緑の季節?

酷暑が続いた8月のある日、ベランダに面した窓からふと外をのぞいてみると、いつも見える桜の木にある「異変」が起きているのに気づきました。普通ならこの季節、青々と繁っているはずの葉が、みな茶色く変色してチリチリに縮んでしまっているのです。葉が散って細い枝がむき出しになっている部分もあります。

この桜の木は、私の住む集合住宅に隣接する敷地に植えられており、巨木とまではいえないけれど3階の私の部屋からはよく見え、春の花の満開の時期は「お花見」スポットとして、「出不精者」の目を毎年楽しませてくれます。

当初は木の病気かと思いましたが、ネットなどで原因を調べてみると、今年の夏は酷暑のせいで、木が「夏バテ」状態になり、まだ落葉の季節でもない夏のさなかに茶色く葉が変色して、散ってしまう木があちこちに出現しているということが分かりました。毎年何度となく襲う台風の暴風にも折れずに耐えてきたのに、さすがにこの酷暑では、だめになってしまうのだろうか・・・?そして来年の春にはもう花も楽しめないのだろうか?と心配になりました。

 ところが、9月も半ばのある朝、例によって窓から桜の木を何気なく眺めてみると、むき出しになっていた細い枝のあちこちに鮮やかな緑の葉が芽吹いているのを発見!まさに「新緑」。見ると他のもっと太い枝々にも鮮やかな緑の葉が拡がっています。良かった!とりあえず元気が復活したようだと、ほっとしたものの、この「新緑」の状態は、これからの本当の落葉の季節にはどうなっていくのか?そして春の開花期には?それはそれでちょっと気がかりになりつつ、引き続き見守っていきたいと思っています。(A