「観察日記」

ようやく梅雨が明け、やっと夏らしく、また「夏休み」らしくなってきました。夏休みといえば宿題、宿題の定番といえば「観察日記」。朝顔などの種をまいてその成長と変化を文と絵で毎日記録するというあれですね。小学生の低学年のころは毎年この「観察日記」が夏休みの宿題の中に含まれていたように思います。この宿題で最も重大だったのは種をまいたあと「ふたば」が出るかどうかでした。それなしにはそもそも観察日記は始まらないのですから。ところがある学年の夏休みのこと、例年どおり種をまいたのにいくら待っても「ふたば」が出てこない。毎朝起き抜けに、種をまいた後の土の上に「ふたば」の姿を探すも影もなし。この調子では種自体がもともとダメだったのかも。これでは観察日記が始められないし、そもそも宿題が出せないではないか!!この「深刻な状況」にあって朝の食卓を前に思わず涙に暮れた私を見て驚いた両親が、理由を聞いて笑ったのを少々うらめしく感じたのを覚えています。とはいえもしあのとき私が親でも、つい笑ってしまっただろうと今では思いますが・・・。その後何日か経ってとうとう「ふたば」が出て、無事「観察日記」も完成したと思います。この時にまいた種は朝顔ではなくホウセンカという花で、種も朝顔とは違いゴマの様に細かく、発芽のタイミングも朝顔とは、すこし異なっていたのかもしれません。観察日記の宿題は今もあるようで、ネットでたまたまみつけた記事によると、小学1年生は朝顔、2年生は野菜(!)、3年生はホウセンカなのだとか。(今もホウセンカなのか・・・。)

長い夏休み、宿題はほどほどに(?)素敵な思い出ができますように!

(写真は4月から図書館入口「Lカフェ」のコーナーに置かせてもらっているミニサボテンです。時々「観察」していますがだいぶ背(?)が伸びた様です)(A)

カウンターだより2019.7.jpg