積ん読(つんどく)

ひと頃、「断捨離」という言葉をよく耳にしました。不要なものを減らすということですが、家の中を見回しても、本当にいらないものが多いことに気づかされます。まず手始めに自宅の本棚を片付けようと、つらつら眺めてみるに、いつの間にか、わずかな隙間もないほど本でいっぱいになっています。全部読破しているかというと、さにあらず。旅先で衝動的に買い求め、「今はゆっくり読む時間がないけれど、老後の楽しみに取っておこう」と、積ん読になっているものも多い。年を取れば目も悪くなりますし、そんなに欲張って読めるわけでもないのですが。また、自分で持っていれば、図書館で借りるときのように返却期限があるわけでもないので、図書館をしょっちゅう利用する私としては、どうしても自分の本は後回しになります。

先日、1年ぶりの続編を心待ちにしていた本がようやく出版され、すぐに買い求めました。『ウォーリアーズ』(エリン・ハンター著。小峰書店)第4期4巻。自然の中でたくましく生きる猫の部族のお話です。読者対象は小学生以上ながら、大人が読んでも非常に面白い。今、市立図書館から借りた本をかかえていて、予約していた本も何冊か準備できているようなのですが、ウォーリアーズ最優先で読み進めているところです。

積ん読の話が、結局、「私の好きな猫の本に」なってしまいました。(Y)