大学院つれづれ日記

恵泉の名前は知っていても、大学院の存在は知らなかった、というあ なたへ。大学院ってどういうところ?何をするの?と疑問をもつあなたへ。大学院教員と大学院生の生の声をお届けします。

原発警戒区域を視察してきました

2011年11月22日  報告者:国際社会学科 教授 大橋 正明

私は大学院でNGOや南アジアのことを教えていますが、同時に日本に4~5百団体ある国際協力NGOの最大のネットワーク組織JANIC (国際協力NGOネットワーク)の理事長を務めています。
このJANICは、3・11の大震災以来、被災地で救援や復興活動を行うNGOやNPOを支援しています。最近では放射能汚染と除染活動、長期間に渡る避難生活、風評被害や差別、子どもや妊婦の保護など様々な課題に直面している福島県で活動する団体への支援活動を強化しています。

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写真1:福島第一原発を背に

村・町・コミュニティからグローバリゼーションを考える

2011年10月31日 

毎年、高橋ゼミでは、韓国ハンシン大学の李起豪先生(国際政治専門)と「村・町・コミュニティからグローバリゼーションを考える」をテーマに共同でワークショップを行っています。今年は、8月26日から30日まで、福島原発事故を受けて「核に依存しない東アジア平和は可能か?まちからの提案とビジョン」というテーマでソウルとブアンを訪問しました。

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李カンギル監督は日本の日雇い労働者の問題にも関心

保田與重郎と義仲寺

2011年10月19日 

毎年秋に、ゼミの学生たちと京都・滋賀の研修旅行に行くのですが、大津の義仲寺にはたびたび立ち寄っています。ここは、『平家物語』に登場する木曽義仲の墓所として、また、松尾芭蕉の墓所としても有名ですが、境内の最奥に、保田與重郎の墓があります。保田は「日本浪漫派」の中心となった評論家で、戦時下の青年に絶大な人気があり、戦後は一時、マスコミから放逐されました。奈良県桜井市に生まれた保田の墓が義仲寺にあるのは、なぜなのか。私は奇異の思いにとらわれました。

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義仲寺

シンポジウム 3・11以後の社会と私たち

2011年09月26日 

恵泉女学園大学大学院では、来る11月の恵泉祭・多摩フェスティバルにおいて、シンポジウム<3・11以後の社会と私たち>を開催いたします。
無料で一般に公開されています。どうぞご参加ください。

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3・11以後の社会と私たち

ネットオークションの活用

2011年04月07日 

現代宗教の研究、特に資料の収集に意外と役立つのがネットオークションである。収集したい資料のキーワード(団体名や人名など)を登録しておくと、関連の物品が出品された時、メールで知らせてくれる。

これまで入手した貴重な資料の中に、例えばオウム真理教の元代表、松本智津夫死刑囚の説法テープがある。後に地下鉄サリン事件の実行犯となる幹部との問答なども収録されており、善良な青年がどのようなプロセスを経て無差別大量殺人に加担するようになったかの生々しい記録である。その他にもオウム関連のものは、雑誌や物品など多数出品されているが、現役信者が資金稼ぎに利用している可能性もあるので注意を要する。

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朝日新聞の号外(写真1)